マブラヴ
0840話
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は無い」
「……なるほど。いや、シャドウミラーは素晴らしい技術を持っているね。無人機をこれ程有効に活用できるとは」
俺の言葉に一拍の間を置き、ビルは笑みを浮かべてそう告げる。
ただ、その一拍というのが何を思っての事なのか。……その辺は追々分かるだろう。
「では早速だが国連本部ビルの方へと案内したいのだが、前もって聞いてる話だとアクセル代表の他にも何人か行くとか?」
「ああ、エザリア、レオン。それと2人の護衛でもある量産型Wだ」
その言葉に、エザリアとレオンが前に出て、シロガネの中から量産型Wが姿を現す。顔全体をヘルメットで覆っているという量産型Wに、アメリカの政治家や軍人達は再び驚きに目を見張り、ざわめきが聞こえてくる。
「アクセル代表。……いや、親しみを込めてアクセルと呼んでも?」
ビルの言葉に頷くと、それに小さく笑みを浮かべて言葉を続ける。
「それでアクセル。その、量産型Wというのはあのヘルメットを被っている者達という認識でいいのかな?」
「ああ。俺達シャドウミラーの主戦力の1つでもある、量産型W。いわゆる人型の機械だと思って貰えばいい」
「人型の、機械? とても機械のようには見えないが?」
「身体はな。どうしても顔の辺りの機械は収める事が出来なくて、だからこそああいうヘルメットを被っている訳だ」
もっとも、あのヘルメット自体シャドウミラーの技術で作られている以上は色々な意味で高性能なのだが。
「……ほう。それは気になるな。出来ればその辺の話も聞かせて貰いたいところだが、残念ながら国連本部ビルの方にそろそろ向かわなくてはいけないんだ。……それでアクセル。国連での話が終わった後でシャドウミラーの戦力を見せて貰えるという話を聞いているが、そちらの準備は?」
「問題無い。派手なデモンストレーションになる事は保証するよ」
特に特機の存在が無いこの世界では、トリニティゲイン、ヴァイサーガ、量産型ヴァルシオン改辺りを見たら、間違いなく驚くだろう。
いや、今の様子を見る限りではメギロートやイルメヤが空を飛んでいる限りでも十分すぎる程向こうの度肝を抜いているような感じだが。
「なるほど、その顔を見ると自信はあるようだね。……では、早速だけど国連本部ビルへ向かおう。エスコートは任せて欲しい。こちらで車を準備してあるからね」
ビルの言葉にタイミングを合わせるように、黒塗りのな頑丈そうな車が姿を現す。
……何と言うか、このゴツさはどちらかと言えば軍用車に近いんじゃないか?
「残念だが、最近はニューヨークでも色々と物騒でね。私が外出する時はこのくらいの車は必要なんだよ。……さぁ」
大統領のSPが車のドアを開け、ビルが乗るのを促してくる。
「マリュー、シロガネ
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