マブラヴ
0840話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。
もし実際にそれを行動へと移そうとした時に何が起きるのかは……さて、どうなるんだろうな。
そもそも、オーストラリアに籠もりっぱなしと言うが、殆どの時間はホワイトスターに戻っていたのであって、オーストラリアにいた時間は数える程でしかない。
マイク経由でこちらの動きを探っていたんだから、その程度知らない筈が無いだろうに。
「オーストラリアは色々と便利な場所ではあるからな。確かにベストではないが、ベターではあると思っている」
「そうかい? 出来れば私としてはベストの土地を選んで欲しかったんだけどね。……まぁ、いい。それよりもそろそろ国連に向かっても構わないかな? 正直な話、私としては君達が乗ってきた空中戦艦に非常に興味があるんだが……」
「言うまでも無いが、このシロガネは俺達シャドウミラーの旗艦であり、同時に最高機密の1つでもある。それを理解した上で行動して欲しい。俺としても、この世界の人類と……否、特定の国とわざわざ敵対したいとは思わないからな」
「なるほど、君達の言いたい事は分かる。だが、ここはアメリカだ。君達の身の安全は私達が責任を持つ事になるんだよ」
澄ました表情でそう告げたビルは、後ろにいる顔の半分を白い髭で覆われた軍人が通信機で何かを告げると、俺達をここまでエスコートしてきた輸送機から戦術機が発進してくる。
青い装甲を持つという点ではF-18Eに近いが、その姿はF-15の物だ。いや、こちらで得た戦術機の情報を考えれば、これこそが最強の第2世代戦術機と言われているF-15E、ストライクイーグルなのだろう。
向こうにしてもこちらに本気で喧嘩を売るつもりはないらしく、シロガネから大分距離を取っており、内部よりも外部を警戒している。……少なくても外面は、だが。
そんな行動をしつつも、何かあればその銃口がこちらへと向けられるのは間違いないだろう。
「こちらの身の安全に関して全く心配はいらないけどな。この世界の技術レベルではどうあってもシャドウミラーの機体をどうこう出来る筈もないし。……レモン」
「はいはい、メギロートだけでいいわね?」
「ああ。イルメヤに関してはこの場での護衛には向いてないだろうからな」
俺の言葉に頷くと、手元の通信機でシロガネ内部へと指示を出す。
すると次の瞬間、シロガネから20機程のメギロートが姿を現し、シロガネの周囲へと散らばっていく。
「……あれは確か……」
オーストラリアからの情報でメギロートを知っていたのだろう。ビルを始めとしたアメリカの政治家や軍人達が大きく目を見開く。
「どうやら知ってる奴もいるようだが、俺達シャドウミラーの戦力でもあるメギロートだ。F-15CやF-18を圧倒する戦闘力を持っているが、シロガネに対して迂闊に近づいてこなければ問題
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ