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Gフォース〜正義の行方〜
第11話 三大ロボット怪獣激突〜人類最終戦争〜
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うだな、おまけに迂闊に電話やネットを使えば奴の袋叩きを受ける。48時間後にな。」

「作戦はどうする?」

 ヒオはフォードにそう聞いた。
 フォードは周囲をみつめた。
 サムはケータイを使うのをやめて、マナとのテレパシーを通じてハッカーの友人と話をしている。

「じゃあ、まずメカゴジラとメカニコングで奴やドローンたちにわざと戦闘させる。次に俺がワシントンにいって物理的にあのクソコンピューターどもを破壊する。その間にサムの友達にガイガンの頭をハッキングしてもらう。三番目に奴の体を物理的に破壊する。」

 フォードは微笑んだ。
 そして、ふと頭の中で思い浮かべた。
 ジョアンナ軍曹の笑顔を。
 今は結婚し、妻子がいる。
 だが彼女は初恋の女性。
 彼女を異性として愛してはいない、だがそれでもフォードは彼女を助けたかった。
 かつて愛した女性を見捨てたくはなかった。
 上司として、女性として、人間として彼女を尊敬して愛していた。
 フォードの目つきは微笑みが消えて、まるで空をにらみつけるように宙をみつめた。

「そして、ジョアンナを自由にするんだ。」

 アメリカ東部、とある酒場の地下。
 クラウンはそこにいた。
 仲間を引き連れて、彼はパソコンを開いていた。

 ゴジラが襲来した時、彼は心から喜んだ。
 地獄が見える。
 この地獄が通り過ぎたあとに、混沌の世界が来る。
 その時こそ、自分の時代だと。
 確かに彼は新しい人類の敵になった。
 だが、彼は許すことができなかった。
 敵はゴジラから、クラウンになると思った。

 だが、彼ではなくガイガンが敵になった。
 この世界を滅ぼしてもいいのは、ガイガンではないクラウンだ。

 そして、彼はひそかにわかっていた。
 何かが始まる。
 戦いだ。
 その場で戦うのは自分を倒した憎きGフォースと、自分から世界の注目を奪ったガイガン。
 彼は双方に消えてもらおうと考えていた。
 クラウンは大きな笑い声をあげると、地下からその禍々しい悪魔の笑い声を響かせていた。
 彼の手元にはパソコンがあった。
 そのパソコンはとある政府関係者だった自分の信者から譲り受けたもの。


「ガイガン、お前に悪と混沌の恐怖を教えてやる!!!」

 
 一方、ワシントン。
 街は破壊しつくされ、すでに数体のドローンによって監視されていた。
 破壊されつくしたホワイトハウスの前にガイガンは鎮座した。
 身長150mの蒼いサイボーグ怪獣はじっくりと待っていた。
 48時間後を。
 
 彼は人類が憎かった。
 この世界の秩序を守るふりをしながら、世界のバランスを乱す憎い人間。
 彼は人間によって生み出されたが、人間が憎くて憎くて仕方なかっ
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