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リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第十九話 それぞれに出来ること
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そうよ…!!」
フェイトは目に涙を溜めて、それでも一生懸命に言葉を紡ぐ。
プレシアは笑みを浮かべた。
モニターで見た儚い笑顔ではなく、フェイトが見たかったプレシアの心からの笑み。
プレシア「ああ…私はなんて幸せなの…こんなに私を想ってくれる娘がいるなんて…」
フェイト「母さん…!!」
受け入れてくれたのだと思ったフェイトはプレシアに笑顔を向けた。
その時、紫の稲妻がプレシアの足元付近の床に落ち、プレシアの足元が崩れた。
クロノ「なっ…!?」
フェイト「え…?」
クロノが目を見開き、フェイトが呆然となった。
プレシア「ありがとう…フェイト。そして…さようなら…」
プレシアとアリシアの入ったカプセルは虚数空間へと落ちていく。
フェイト「母さん!!」
大輔「馬鹿野郎!!」
ブイモン[っ!!]
大輔はフレイドラモンの甲冑を纏い、再びアーマー進化したフレイドラモンと共に虚数空間に落下するプレシア達の元へ向かう。
大輔「プレシアーーーッ!!!!」
プレシア「大輔!?」
大輔はプレシアの手を掴み、フレイドラモンはアリシアのカプセルを掴んで必死に崖をはい上がろうとする。
プレシア「何をするの…この手を離しなさい!!あなたまで落ちるわよ!!」
大輔「嫌だ!!絶対に離すもんか!!」
プレシア「何を言ってるの!!私にはもう時間が無い!!例えあったとしても、私にはもうフェイトの母親を名乗る資格なんて…」
大輔「ふざけるな…!!」
プレシア「え…?」
大輔の言葉にプレシアが目を見開いた。
大輔の目から涙が零れていた。
大輔「あんた…自分が何やってるのか分かってんのか!?あんたがアリシアを失った時どれだけ辛い思いをした!?それをフェイトに味あわせる気か!?」
プレシア「……」
プレシアは大輔の言葉に黙り込んでしまう。
大輔「時間が無い!?そんな物、残りの時間を全部使えばフェイトに忘れられない思い出くらい作れるだろ!?まだあんたにはフェイトの幸せを見届けるって仕事が残ってるだろうが!!それを果たさないで死ぬなんて誰が許しても俺が許さねえ!!やっと…やっと分かり合えたんだろ!?だったら最後まで生きろよ…フェイトの為に生きてくれよ!!」
プレシア「(私は運命の本当の意味を知っていなかったようね…)」
プレシアは大輔の言葉を聞き、フェイトの幸せを見届けたいと思った。
大輔「…何!?」
突如大輔の甲冑が解除され、フレイドラモンのアーマー進化すら解除された。
ブイモン[アーマー進化まで!?虚数空間のせいか!!?]
フェイト「大輔!?母さん!?」
アルフ「大輔!!プレシア!!ブイモン!!」
大輔の甲冑とフレイドラモンのアーマー進化が突然解除され、虚数空間へと落ちていくのを見たフェイトとアルフは身を乗り出す。
クロノ「止せ!
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