第十九話 それぞれに出来ること
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大輔「何か今、ユーノの悲痛な叫び声が聞こえなかったか?」
フェイト「うん、この世の終わりみたいな」
クロノ「いや、気のせいだろう」
ライドラモン[フェイト、アルフ、クロノ。更にスピードを上げるから振り落とされるなよ]
アルフ「ああ」
大輔とライドラモンは更にスピードを上げて、奥に向かう。
なのは達が駆動炉を封印し、最下層のプレシアがいる場所にもその振動が届いていた。
プレシアにリンディから念話が届く。
リンディ「(プレシア・テスタロッサ。終わりです。次元震は、私が抑えています。駆動炉はじきに封印。あなたの元には、執務官達が向かっています。もう止めて下さい。フェイトさんをこれ以上悲しませないで。)」
プレシア「…もう無理よ。私はフェイトをあまりにも傷つけ過ぎた…もう手遅れなのよ。あなたも母親なら分かる筈。」
リンディ「(……)」
プレシア「それに私にはもう時間が無いのよ」
リンディ「(…どういう…!?)」
リンディがプレシアに尋ねようとした時、リンディの頭の中に流れて来る情報。
リンディはプレシアが重い病を患っていることを知る。
彼女を蝕む病は、魔導師だけでなく研究者としても優秀だったプレシアでも全貌を掴む事が出来ない死に至る病で、余命幾ばくもない状態だと言う事を。
リンディ「(あなたは…まさか…!?)」
プレシア「そうよ。私は既に大罪人。管理局に捕まれば、相当な刑を受けることになる。フェイトはきっと私を守ろうとするでしょうね。でも私が死ねばどうなるかしら?」
リンディ「(まさか…!?)」
プレシア「今なら、あの子は私に利用されていただけの子。重い罰は与えられない筈。」
リンディ「(…あなたは自分の命を犠牲にしてフェイトさんを守ろうと言うの?)」
プレシア「……来たわね」
リンディの問いに答えず、足音が聞こえて来た為、プレシアは足音がする方向を向いた。
するとクロノが部屋に入って来る。
そして次に入って来た大輔とフェイトの姿を見た時、プレシアは目を見開いた。
プレシア「フェイト…どうして此処に!?」
大輔「あんたを…止めに来た…」
フェイト「母さん…」
フェイトがプレシアに自分の想いを伝えようと口を開く。
フェイト「私は…母さんに笑顔になって欲しかった…でもさっきの笑顔は…私が望んだ笑顔じゃない…私は母さんに…本当の笑顔になって欲しい…!!」
大輔「プレシア…戻って来いよ…!!フェイトにはまだあんたが必要なんだよ!!」
ブイモン[今ならまだ間に合うよ。家族としてやり直すことも!!]
フェイト「母さん…一緒に帰ろう…そして一緒に暮ら
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