暁 〜小説投稿サイト〜
正夢
2部分:第二章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
昨夜の夢のことを思い出した真理子だった。そしてそのことを思い出しながら夫に対してこう言ったのである。
「まだ帰るのは早いのじゃないかしら」
「早いか」
「ええ、早いわ」
 また言う彼女だった。
「そう思うけれど」
「じゃあ何処に行くんだ?」
「ねえ」
 そしてその夢に従うようにだ。まずは夫にもたれかかって。そのうえで告げたのである。
「二人だけになれる場所に行きましょう」
「というと」
「わかるでしょ?」
 上目遣いに夫を見ての言葉である。それを告げてみせたのである。
「だからね」
「と言われても」
「ホテルは何処でもいいわ」
 さらに具体的な言葉になった。
「だからね」
「そうか。そこまで言うのなら」
「行きましょう」
 真理子の方から誘った。そのうえでホテルに入る。そのホテルは最近流行の洒落たホテルだった。まるで何処かの高級ホテルに見えなくもない。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ