2部分:第二章
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昨夜の夢のことを思い出した真理子だった。そしてそのことを思い出しながら夫に対してこう言ったのである。
「まだ帰るのは早いのじゃないかしら」
「早いか」
「ええ、早いわ」
また言う彼女だった。
「そう思うけれど」
「じゃあ何処に行くんだ?」
「ねえ」
そしてその夢に従うようにだ。まずは夫にもたれかかって。そのうえで告げたのである。
「二人だけになれる場所に行きましょう」
「というと」
「わかるでしょ?」
上目遣いに夫を見ての言葉である。それを告げてみせたのである。
「だからね」
「と言われても」
「ホテルは何処でもいいわ」
さらに具体的な言葉になった。
「だからね」
「そうか。そこまで言うのなら」
「行きましょう」
真理子の方から誘った。そのうえでホテルに入る。そのホテルは最近流行の洒落たホテルだった。まるで何処かの高級ホテルに見えなくもない。
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