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牙狼<GARO>―黄金の嵐(かぜ)―
第一章「失われた黄金」
#1、牙―Evil shine―
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あの日、彼女と交わした約束。彼女の祖父が人々を守る為に、その命と黄金の輝きを引き換えにしたあの日。一人ぼっちになってしまったアンナの笑顔を取り戻すために交わした約束。
 彼女はそれを聞き一瞬、目を瞬かせた後・・・微笑む。あの日と同じ笑顔で。
「約束だよ、しんちゃん」

『あー、二人ラブラブな所悪いが・・・』
「何か忘れてないか?」
「「ら、ラブラブじゃないっ!!!」」
 そこへ、ザルバといつの間にか戻ってきたレオンの一言に、二人は顔を真っ赤にさせながら反論する。
「まぁ、そんな事はどうでもいいけどよ。・・・八潮って言ったか?あいつの記憶処理・・・忘れてないか?」
「「あ」」
 レオンの言葉に、固まるお二人。ミサトが女であった事の驚きで記憶処理をするのを忘れていたのだ。・・・肝心のミサト本人は、何処かへ行ってしまった。
「「・・・ま、いっか」」
「良い訳ねーだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
 もう、こーなった以上どうする事も出来ないので二人は考えるのをやめた。当然、レオンの怒号が響いたのは言うまでもない。


つづく。
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