第一章「失われた黄金」
#1、牙―Evil shine―
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いていたんじゃなかったのか?」
「実は、任務の帰りに今回のホラーが人を襲う現場に鉢合わせして交戦したんだって。ニュースに出てたと思ったんだけど・・・」
『・・・そういえば今朝のニュースであったな。だが、アイツの強さから考えるに、そこいらのホラー相手なら遅れを取るはずがないんだが?』
アンナの言葉に、ザルバがふと疑問に思ったことを問いかける。
「その被害者が怪我をしていたみたいだから、保護を最優先にした結果取り逃がしたんだってさ」
「成る程ね・・・大体分かった、レオンの所に案内してくれ。情報は多いに越したことはないからね」
「うん」
そして、アンナの案内の元、慎之介は春日部駅へと向かったのであった。
―一方、その頃。
「糞っ!糞っ!皆馬鹿にしやがって・・・!!!」
学校の帰り道、ヤシオは一人走っていた。そして、今朝の事を思い出す。
「本当なんだって!オレ、見たんだ昨日!!犯人をさ!!!」
朝、ニュースで見たことをクラスメイトに話した。クラスメイトと協力して犯人を捕まえる為だ。・・・だが、
「まっさかー」
「またいつものあれじゃねーの?ヒーローごっこ、ははっ」
とまともに取り合ってくれなかった。そこへ・・・、
「ヤシオ」
声をかけられ振り向くと、鎌田が立っていた。こちらを睨みつけながら鎌田は続ける。
「昨日はどうして来なかった?先生、職員室で待ってたんだぞ?」
「先生、オレ犯人w「いい加減にしろ!!」ッ!」
ヤシオは必死に鎌田に言おうとするも、怒鳴り声で遮られる。
「・・・これ以上問題を起こさないでくれ。今日こそ職員室に来るんだぞ?いいな?」
そういって、鎌田は去っていく。去り際に、
「全く・・・いつまでもヒーローなどと・・・」
そう残して。
「だったらオレがなんとかしてやるッ!!!」
そう叫んでヤシオは駅へと向かう。犯人をこの手で捕まえる、ただそれだけを胸に・・・。
―一方慎之介達は・・・。
「ここがあの女のハウスね」
「『いきなり何を言ってんだお前さんは』」
春日部駅にて、意味不明な事を言い出したアンナにツッコミを入れる慎之介とザルバ。
「いや、何か言わなきゃいけないって思ってさ」
「変な電波受信してる場合じゃないだろ?レオンは何処に・・・?」
アンナにそう言いながら、辺りを見回しているとふと、ある人物が目に入る。黒いロングコートを着た赤いツンツンヘアーの少年だ。・・・読者の方々には分かるかもしれないが、物語冒頭でヤシオが見た少年その人である。
「よお、相変わらずイチャイチャしてるようだな」
「「だ、誰がイチャイチャだ!!!」」
此方に歩み寄りながら、茶々を入れる少年に慎之介とアンナは異口同音でツッコミを入れる。彼の名は鈴邑零音(すずむら
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