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機動6課副部隊長の憂鬱な日々(リメイク版)
断章1:高町なのは
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「おう。 あのラストはなかなか良かったよな」

2人は映画の内容に満足したようで、明るい笑顔を浮かべて
楽しげに話しながら歩いていく。
映画についての話がひと段落したところで、ゲオルグは話題を変えた。

「ところで、ぼちぼち昼飯にしないか? 俺腹減ったよ」

「そうだね、わたしもお腹ぺこぺこなの。 どこにしよっか?」

「そうだな・・・」

なのはの問いかけに対してゲオルグは足を止め、近くにある店を頭に思い浮かべて
どの店がいいか考え始めた。
10秒ほど黙りこんでいたゲオルグは顔をあげなのはの方に向き直る。

「この暑さの中をあんまり歩くのもアレだから、あそこなんかどうだ?
 マイナーな店だけど結構うまいぞ」

そう言ってゲオルグは20mほど先にある店を指差した。

「うん、いいよ。 ゲオルグくんのオススメなら信用できそうだし」

ゲオルグの言葉になのはが頷き、2人は店に入った。
この日は平日、しかも昼時を過ぎているとあって店内は数名の客がいるだけだった。
ゲオルグは窓際の席を選び、窓側になのはを座らせ自身は彼女の対面に座った。

「レストランっていうより、カフェって感じだよね、ここ」

「そうだな。でも結構うまいよ、ここのランチ」

「へぇ、楽しみ! ところで、ゲオルグくんはなんでこんなお店を知ってるの?
 たまたま見つけたとか?」

「たまたまではないけど、似たようなもんかな」

なのはは待ちきれないとばかりに満面の笑みを見せた後、ゲオルグにどうやって
この店を見つけたのか尋ねる。
ゲオルグはそれに対してニヤッと笑って後を見ろというように窓の外を指差した。

「えっ、外?」

ゲオルグの動きにつられるように後を振り返ったなのはの目に映ったのは、
味気のない巨大なサイコロをポンと地面に置いたような建物だった。

「あれは・・・警防署?」

ゲオルグの方に向き直り尋ねるなのはに向かってゲオルグは頷いた。

「そそ。ちょっと前にそこの警防署に3日ほど詰めてたことがあってさ。
 その時に通ったんだよ」

「へーっ、そんなことあったんだね」

感心した様子でなのはが応じると、ちょうどウェイトレスがメニューを持ってきた。
2人がそれぞれの食べるものを選ぶと、ウェイトレスは下がっていった。
料理が運ばれてくるのを待つ間、ゲオルグとなのはは再び直前に見た
映画についての話をしていた。

10分ほど経つと2人の注文した料理が運ばれてくる。
なのはもゲオルグも映画についての話題を続けながら楽しげに食事を摂り始めた。

「・・・でも、あの戦闘シーンはちょっと演出過剰だよな。
 あんなに叫びっぱなしだったら戦う前に疲れきっちゃうぞ」

「だ
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