次なる案と危機たる報
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ある所で私は……!?」
ようやく自分の犯した失態に気が付いた愛香は頭を抱えた。
ただでさえテイルブルーは不人気なのに、その不人気ぶりに拍車をかける事を、よりにもよって自分自身がしてしまっているのだから。
「さーてどの局かな? どの局に猛獣映ってるでしょうかね? あ、どの曲にも映ってますよね! 彼女の蛮族的な表情とアイドルと対比される貧乳が」
「嫌な事思い出させてくれるなぁっ!!」
「まぶらっぽ!?」
そう言えばあのオープンコンテストで愛香は瘴気が濃い言いながら自分で瘴気を放っていたなぁ……と総二が思い返しながら、何時の間にやら母の手に握られているリモコンに目をやり、電源を切る事を諦めてもう既に流れ始めたニュースに目をやる。
《続いてのニュースです。今日の午後、アイドルグラビアコンテストの会場にエレメリアンが現れ、ソレをツインテイルズが撃退しました》
「……何時も通りのニュース……じゃあない?」
「そうね。何時もなら興奮気味に伝える筈だものね」
明らかにお茶らけてはおらず、あくまで真剣な表情を崩さないニュースキャスターを不審に思う総二と未春。
……普通はそれが当たり前なのだが、ツインテイルズもといテイルレッドの事では皆が興奮してやまないのが当たり前なので、だからこそ違和感を感じているのだ。
そして、その原因であろうニュースの続きが紡がれる。
『しかしその後……謎のエレメリアンが会場に突如として現れ、アイドル達へと襲いかかったという事件が起きました。危害を及ぼす気があったとしか考えられないその行動は、今までのエレメリアン達の常識を大きく覆すものであり、また軽傷ですが怪我人が出たという報告も入っています』
「なっ!?」
「あら……!?」
「えっ! うそ!?」
「そんな……」
余りにも無視できない且つありえない事件の内用に、総二は勿論未春もそれなりに驚き、キャットファイトという名の一方的な攻め苦を繰り広げていた二人も、争いを止めてモニターの方へ顔を向ける。
《危うい所で、ツインテイルズには属さない謎の少女・グラトニーが割って入りそのエレメリアンは撃退されたものの、周囲の建物は全壊・半壊したもの全て含めて十数棟。コンテストステージは粉々にされ、道路は一部ですが大胆にめくりあげられ交通の便に支障が出ています。幸いな事に全壊した建物に人はおらず、半壊した建物の住人や従業員も救出され、死人は出ていません》
次に現場の映像へと切り替わり、ツインテールなモンスター娘・グラトニーと、腕が肥大化し顔の口から上が無く、下半身が存在していない異形の化け物が、当たりをやたらめったら打ち壊しながら闘い続ける光
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