次なる案と危機たる報
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も場合によっては言いシチュエーションよねー」
「この身を掛けた戦いをどっかの物語の筋書きみたいに言うなぁぁああァッ!? そして技名ちゃっり暗記してるしこの人!」
我が母が要らん所でいらん事を覚えている事に苦しみながら、その苦しみが引き金になったか総二の頭に一つの案が浮かんできた。
「あのさ、そのツインテール属性を使って新たなテイルギアを作れないか?」
「それはつまり、新しく仲間を増やすって事? 総ちゃん」
「……母さんには絶対に付けさせないからな」
「あら、心配しなくても私にはツインテール属性がないでしょ? それに息子が戦っている以上、母の役目は見守る事よ」
「ならもう少し普通の格好で見てくれないか!? もう贅沢は言わないから!」
そういいながらも、総二は自分のアイデアは中々のモノだと思っていた。
新たに戦力が増えるのならそれに越した事は無い。一人より二人、二人より三人、そして三人より四人だ。
どの道グラトニーを仲間に引き込むのは困難を極めるし、紆余曲折挟んでよしんば引き込めたとしても好き勝手行動するのは目に見えている……そもそも何処に居るのかすらわからない。
相手も戦力を増やすのならば、此方も戦力を追加する。確かにいいアイデアだろう。
だが……肝心の開発者であるトゥアールは肩を震わせて、愛香も悲哀に暮れた表情を消してて立ち上がり、突然総二に詰め寄ってきた。
「いけません総二様! これ以上人を戦いに巻き込むのは反対です!」
「そうよそーじ! あんたは誰とも知れない女の子を変態共と闘わせていいと思ってるの!?」
「いや、でもグラトニーは望み薄だし、この先の事を考えて確実に仲間は増やしておいた方が……」
「「ぜーったいにダメっ!!」」
「そ、そうっすか……」
二人が反対する理由は尤もではあるが、しかし彼女等にとって大部分を占める理由は『これ以上恋のライバルが増えて欲しくない』もしくは『コレ異常別のツインテールの現を抜かさせたくない』といったものだろう。
自分達の勝手な事情にもかかわらず拒否の姿勢を頑として崩さない。何ともまあかなりの私情が混じった反対があったものだ。
現実的に言うならば相手が戦力増強をしてきている以上、そんなこだわりなどはある程度捨てなければ、予想外に対処できず勝てる戦も勝てなくなると言うのに。
すると、トゥアールはリモコンを取ってモニターの電源を付け、テレビモードに切り替えてニュースは探し始めた。
「それよりも見てくださいよ総二様。今日のテイルブルーはとんでもない顔してましたからねぇ? きっとニュースでも面白い事になっていますよぉ?」
「うぐっ……そうだった、カメラいっぱい
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