マブラヴ
0839話
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を乱すような攻撃方法をしている以上、どうこう言えないが。
ともあれ、そんな理由でシャドウミラーのトップは俺、その下に技術班と実働班を纏めているレモンとコーネリアがいて、その下に他の幹部達が並んでいるといった構造になっている。
「こう見えて、他の世界では獅子奮迅の活躍をした艦の元艦長だから、技量については心配いらない」
『……ほう。他の世界の艦、ですか。随分と興味を惹かれる言葉ですね。出来れば是非聞かせて貰いたいのですが……残念ですが、そろそろ出発しないといけません。国連総会の方でも、アクセル代表やシャドウミラーの皆さんを待っていますしね』
「だろうな。こっちとしても勿論国連総会が目的でやって来たんだから、否は無い」
『またお話しする機会がありましたら、是非異世界の軍艦についてのお話を聞かせて貰えると助かります。……では、エスコートしますので、私達の艦隊に付いてきて下さい。その、随分とそちらの艦に比べると速度が遅いので、色々と大変でしょうが』
「何、構わないさ。別に速度を落としたところでどうこうって訳でも無いしな」
『では、ロサンゼルスまでの短い間ですが、アメリカの海の景色をお楽しみ下さい』
その言葉と共に通信が切れ、早速とばかりに映像モニタに映し出されている原子力空母や他の軍艦が大きく弧を描くようにして航路を変えていく。
「それにしても……随分と人当たりが良かったですね。前もって読んだこの世界の情報から考えると、もっと高圧的な態度で来ると思いましたが」
ブリッジの椅子に座っているコーネリアの横に立っていたギルフォードが、予想外だったと呟く。
事実、それはブリッジにいる者の意見でもあったのだろう。皆がその意見に頷いていた。
だがそれに待ったを掛けたのは、両手を腰の後ろで組んで立っていたレオン。
「人当たりの良い人物を選んだのは事実でしょうが、それでもあまり気を許さない方が良いかと。会話の中でもこちらの情報を少しでも探ろうとしていましたしね」
「そうなのか? 今の話を聞いていた限りだと、別にそんな風には感じられなかったけど」
意外だ、という表情で呟くムウ。
まぁ、この世界で覇権を握っているアメリカ軍で大佐にまで出世しているんだ。そう考えれば、確かに人がいいだけってことは有り得ないだろう。
「そう言えば、アメリカ海軍だと主力機はオーストラリアで性能試験をしていたF-18Eなのか?」
「恐らくそうでしょうけど、今は戦術機が出撃していないから分からないわね」
ふと漏れた俺の呟きに、マリューが操作をして空母や軍艦をアップで映し出すが、確かに戦術機が甲板に上がっていたりする様子はない。
「向こうにしても、色々と難しいのではないか? 私達のような存在と行動を共にする以上、迂闊に戦術機
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