マブラヴ
0839話
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ハイヴを陥落させるのはそう難しい話じゃない」
正確にはイスルギ重工から受け取ったシロガネを改造したという形なのだが……まぁ、その辺に関してはわざわざ言わなくてもいいだろう。
『ほう? それはまた、随分と自信がありそうですね』
俺が言い切ったその言葉に、ジョージは一瞬目を見開くとそう尋ねてくる。
マブラヴ世界の人間にしてみれば、まさにBETAは最悪の存在と言ってもいい。その最悪の存在の巣を戦艦1隻で攻略出来ると言われれば、確かに驚くだろう。
だが調べた限りでは、メインシャフトと呼ばれる巨大な縦穴の真下にハイヴの動力源でもある反応炉が存在しているとなっている。当然そんな弱点が剥き出しになっている場所だけに防御は非常に硬く、光線級がその穴から上を見張っているらしい。
そこから突っ込んでいっても、光線級に狙い撃ちにされるだけだろう。……普通の戦術機であれば。
だが、シロガネは違う。幾重ものバリアを身に纏っており、光線級のレーザーを無効化する事が可能なのだ。
もっとも、迂闊に反応炉だけを壊してしまえば周辺にBETAが散らばり、逆に大量に被害が出る事になるだろうが。
「まぁ、そのうちに俺達シャドウミラーの実力を見せる事は出来るだろうな。安心してもいい。実力さえ発揮出来れば、BETAを倒すのはそう難しい話ではないさ」
……そう。妙な横槍が入ってきて、こちらの邪魔をしない限りは。
『ふふっ、なるほど。今回の国連総会はその件ですか。ともあれ、私としてはアクセル代表を始めとしたシャドウミラーの皆さんとお会いできた事を光栄に思います。それで、そのシロガネとか仰いましか。その艦の艦長はもしかして、そちらの綺麗なお嬢さんですかな?』
お嬢さんか。一応シャドウミラーでは俺も含めて年長組なんだけどな。
だが、50代だろうジョージにしてみれば、自分の半分程度しか生きていないマリューはお嬢さんな訳だ。
まぁ、さすがにシャドウミラーの最年長でもあるエヴァ辺りには敵わないだろうが。
「シャドウミラー旗艦、シロガネの艦長マリュー・ラミアスです」
ビシリと敬礼をするマリュー。
……ちなみに今更言うまでも無い事だが、基本的にシャドウミラー内部には階級というものは存在しない。無理矢理階級を当てはめるとすれば、代表でもある俺、技術班のレモン、実働班のコーネリアといったところか。
何しろ兵隊というか数が必要なところではメギロート、そして今はイルメヤを出せるし、ちょっと手強い敵がいる場所には他の軍隊では立派にトップエース級の実力を持つ量産型Wとシャドウがいる。他の幹部達の役目は、それこそ量産型Wやシャドウで倒せない相手がいる時や、より戦果を稼ぐ為に出撃するといった具合だ。
そもそも俺自身が突出して敵の戦列
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