―海馬ランドにて―
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生はトラップカードを手札から使える……!
「私は、先程手札に戻された《強制脱出装置》を発動! ミスティック・ドラゴンを手札に戻す!」
強制脱出装置!
まずい、ここでミスティック・ドラゴンがいなくなれば、レイのフィールドはがら空きだ。
……が、俺の心配は杞憂に終わった。
ミスティック・ドラゴンが放ったブレスが、先生の強制脱出装置を無効にしたのだ。
「トラップは、恋する乙女の専売特許! ミスティック・ドラゴンがフィールドにいる時、トラップの発動と効果を無効に出来る!」
「なん、だと……!?」
相手のトラップを、実質無効にする強力な効果。
そして先生のデッキには、これ以上無いほど刺さるカードだった。
「……ターン、エンドだ……!」
「私のターン、ドロー!」
もはや先生のフィールドに、レイのミスティック・ドラゴンを止める術はない。
「行っけぇ、ミスティック・ドラゴン! 先生にダイレクトアタック! ミスティック・ブレス!」
「ぐあああっ!」
先生LP2900→0
「やったあああっ!」
レイの歓声を聞き届け、俺は静かに会場を出て行く。
……実はレイは、俺に飛び級の受験日だということを言っていない。
後で驚かせるつもりだったのであろうが……妹分の行動が読めないようでは、兄貴分失格だ。
さて、もうすぐ新学期……どんなことが起きるか期待しつつ、俺はデュエル・アカデミアへと帰っていった。
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