−Six Samurai vs Ninja−
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見せてくれます!』
「さらに拙者は、《六武衆の結束》を墓地に捨てることで二枚ドロー! さらに《六武の門》のカウンターを2つ減らし、《六武衆の師範》の攻撃力を500ポイントアップ!」
カモン、ヤイチ、師範。三体の六武衆によって溜まったカウンターを、アイは惜しみなく使って戦力を補充する。《六武衆の結束》は、墓地に送ることで乗ったカウンターの数だけドローする効果で、ヤイチと師範によって最大値である2つまで溜まり、二枚のドローに変換される。
さらに《六武の門》の第一の効果により、《六武衆の師範》の攻撃力は《漆黒の名馬》の上昇値と併せて2800。ケンジの《白竜の忍者》の攻撃力である2700を越え、戦闘破壊が可能な数値まで上昇する。
しかし、ケンジとて意味もなく大空を飛翔している訳ではない。どこに出現するか分からないアクションカード――その在処を二つ、彼は知っていた。
(……カラス……)
アクションフィールド《荒野の決闘タウン》に現れるカラス――その身体にはアクションカードが張り付いている。空中を飛べるモンスターがいないアイには取ることは不可能だが、その情報を知るケンジはそのカラスを探し、遂に背中にアクションカードを貼り付けた二羽のカラスを発見する。
「バトル! 六武衆の師範で白竜の忍者に攻撃! 真空なます切り!」
だが、ケンジがカラスを見つけたのは、幸か不幸かアイの攻撃準備が整った直後。師範が刀を振るとたちまち風圧が発生し、風がカマイタチとなって空中の《白竜の忍者》へと襲いかかる。
『ケンジ選手、アクションカードを攻撃が届く前に取りにいけるか!?』
カマイタチが《白竜の忍者》に迫り来るが、ケンジはその程度では平常心を崩さない。余裕を持って《白竜の忍者》はカラスへと飛翔していくと、カマイタチが届く前に空中でケンジはアクションカードをゲットする。
「アクションカード、入手……!?」
しかしてアクションカードをゲットしたケンジの目は見開かれ、攻撃が迫ってきているというのにそのアクションカードを発動しようともしない。その理由は、すぐに会場のディスプレイに映るカードで分かったのだが。
『おぉーとケンジ選手。何と運悪く、アクショントラップを引いてしまったようです……』
アクショントラップ。基本的にデメリットとなってしまう効果を、拾ったプレイヤーに自動的に与えるという、いわゆるアクションカードの中に交じった『ハズレ』のカードである。アクションカードは引いたところで確実にメリットとはならない、という例の象徴である。
「ふん……アクショントラップ《悪魔の機関銃》を発動! そちらのフィールドのカード×300ポイントのダメージを与える!」
発動のトリガーは相手プレイヤーの発動宣言。
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