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【短編】遊戯王ARC-V −舞網市、激闘につき−
−Six Samurai vs Ninja−
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ヤイチ》を召喚!」

 《六武の門》の上に二対の六武衆が並び立つ。カモンは表側表示のカードを破壊することができ、ヤイチはセットカードを破壊することが可能。ケンジの近くに伏せられた二枚の伏せカードに向け、ヤイチは自身の得物である弓矢をつがう。

「ヤイチは他の六武衆がいる時、相手のセットカードを破壊できる! 屋島の矢!」

「……チェーンして罠カード、《忍法 超変化の術》を発動!」

 ヤイチの効果にチェーンされたことで、セットカードを破壊するやはりの効果では発動された忍法を破壊することは出来ない。しかし、それはアイも分かっていることであり、ならば改めてカモンの表側表示のカードを破壊するカードで破壊すれば良いだけ、と考えていた――が、その見通しは甘いとしか言えない。

 ……何故なら、アイのフィールドに既に《六武衆−カモン》は存在していないのだから。

「なっ! カモン、どこだ!?」

「……ここだ」

 動揺するアイに対して、冷徹なケンジの言葉が重くのしかかる。ケンジの言葉に反応して振り向いたアイが見たのは、《融合》の時に現れるエフェクト――いや、それとは少し違うか――に巻き込まれていた、カモンの姿だった。

「《忍者 超変化の術》はお主のモンスターと私のモンスターを使い、その肉体を竜へと進化させる忍法……カモンとHANZOを墓地に送り、現れよ……! 《白竜の忍者》!」

 カモンとHANZOをそれぞれの墓地に送り、HANZOは竜の力を得るように変化していく。身体に竜の力を纏ったその忍者は、竜の力を具現化させて本物の竜のようにすると、ケンジもその竜の上に乗る。

『ケンジ選手、何と相手のモンスターを除去しつつ最上級モンスターを召喚し、さらになんと……大空に飛び立ったぁー!』

 《白竜の忍者》によって具現化された竜に乗りながら、ケンジは大空へと飛翔する。こうなればもはや《六武の門》など何の障害にもならず、軽々とまるで何もなかったかのように飛び去っていく。

『これが忍法の力なのでしょうか! ケンジ選手そのままアクションカードを取りに行く!』

「ぬぅ……! ならば、拙者は新たに《六武衆の師範》を特殊召喚し、師範に《漆黒の名馬》を装備する!」

 ケンジが飛び去ったところを憎々しげに睨みながら、アイも新たな一手を即座に打ってみせる。自分の場に六武衆がいる時、特殊召喚出来る上級モンスター《六武衆の師範》を特殊召喚し、さらに装備魔法《漆黒の名馬》を装備する。

「はぃぃー!」

 《漆黒の名馬》には《六武衆の師範》だけでなく、アイ本人も乗り込んでみせると、《漆黒の名馬》の尻を叩いて空を自由に飛翔する《白竜の忍者》とケンジに追いすがる。

『空を舞うケンジ選手とそれを追うアイ選手! どちらも凄まじいアクションを
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