−Six Samurai vs Ninja−
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込まれていた。アイの墓地には《戦士の生還》が、ケンジの墓地には《機甲忍法フリーズ・ロック》が墓地に送られ、どちらのライフポイントも1000ポイント削られ危険域に落ち込む。
アイLP1500→500
ケンジLP1200→200
「……私のターン、ドロー……」
ケンジはすぐに銃弾を受けた調子を整えると、通常のドローを再開する。……それがマズかった。ケンジがデッキの方を見ている隙に、アイはどこか見当違いの方に走り出していた。
もちろんただ走り出した訳ではなく、ケンジがドローに集中したのと同じように、アイはアクションカードを見つけることに集中していた。先の《死の銃士》の時に起きた爆発によって、再びアクションカードが散らばる――とアイは考え、その考えは正解だった。
『おーっとアイ選手……ここでアクションカードをゲット!』
アイは素早く走り、転がっていたアクションカードをすかさずゲットする。皮肉にもそのアクションカードは、ケンジが先に見つけていた酒場にあったアクションカード。再び起きた爆発により吹き飛んでしまい、ケンジとアイの近くに転がってきていたのだ。
「…………」
ここでアイは思索に耽る。このアクションフィールド《荒野の決闘タウン》のアクションマジックは、バーン効果が付与されているカードが多い。迂闊に動いてアクションマジックを発動されれば、ライフポイント200のケンジはそこで敗北してしまう。
しかしそれは、ライフポイントが500のアイも同じこと。こちらもアクションマジックを使い、あちらより先に発動出来れば――
『対するケンジ選手もアクションカードを探しに走り出したー!』
「させん!」
探しに行くとは言ってもケンジのフィールドにはモンスターはなく、その手段は自身での徒歩しかない。もちろんデュエリストとしてケンジも鍛えてはいるが、本当のモンスターである《大将軍 紫炎》に適うわけもなく、簡単に行く手を阻まれてしまう。
「ぬぅ……」
《大将軍 紫炎》を突破出来そうになく、ケンジはそこで立ち止まると、一分の制限で敗北しないようにデュエルを続行する。
「《機甲忍者アース》を特殊召喚……」
新たに現れた《機甲忍者アース》は、相手のフィールドにのみモンスターがいる時、自分のフィールドに特殊召喚出来る効果を持つ。その《機甲忍者アース》を使い、《大将軍 紫炎》を突破してアクションカードを探しに行こうとしたが、ケンジは止めて大将軍とアイに向き直る。
「アクションカードを取りにいかないのか?」
挑発めいたアイの言葉を無視すると、残り一枚となった自分の手札を掲げて静かに宣言する。
「……ファイナルターン」
『ファ、ファイナルターン宣言だぁー!
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