−Six Samurai vs Ninja−
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、次の手を考えながらケンジがカードをドローしようとした時、その異変は起きた。全く何の気配もなく、自身の頭に銃が突きつけられていたのだ。
「なっ……?」
「んだ!?」
それは対戦相手のアイにも同様のことが起きていて、先程《超精密射撃》を行っていた、悪魔か死神のようなガンマンが二体現れ、アイとケンジの頭にそれぞれ銃口を向けていた。
『アクションフィールド《荒野の決闘タウン》第二ステージ、《死の銃士》!』
司会のニコ・スマイリーの声が二人と観客に響く。アクションフィールドの効果により、両者ともにアクションマジック《死の銃士》の効果が適用される。類似する効果がある《クイズ・フロンティア》のように、アクションフィールドごとにこのような効果がある事もままある。
『アクションマジック《死の銃士》は、お互いにカードを引いてドローしたカードの種類を当てる。当たればそのカードを手札に加えて1000のライフを回復し、外せばその逆。ドローしたカードを除外し1000ポイントダメージを受ける、まさしく運命を決める銃弾、だぁー!』
相手のドローしたカードの種類を当てるアクションマジック《死の銃士》。その種類を当てることが出来れば助かり、外せば銃士が頭にその銃弾を撃ち込む。まさに生きるか死ぬか、ロシアンルーレットのような効果を持ったアクションマジックである。
『アイ選手のライフは1500、ケンジ選手のライフは1200! どちらも外せば致命傷、当たれば相手を倒す絶好の機会! さあ、運命を決める選択です!』
「モンスターだ!」
いざ宣言の時……には両者の声が重なった。どちらもモンスターを宣言しながら、お互いにカードを一枚選択する。特に理由はないものの、デッキは特殊な例を除いてモンスターが最も多いから、という理由から二人ともモンスターを宣言し――
――アクションフィールドに銃声が響く。
『銃声! どちらか外したようだ!』
銃声とともにどこかの建物が爆発し、アクションフィールドを爆炎が覆う。観客からはデュエル場が煙で見えず、高所で実況をしているニコ・スマイリーも観客とともに、煙が晴れるのを固唾を呑んで見守っていた。
……そして煙が晴れていき、ニコ・スマイリーは二枚のカードを見た。戦士族の専用サルベージカード《戦士の生還》に、忍者専用の罠カード《機甲忍法フリーズ・ロック》。両者ともに使用できる《戦士の生還》はともかく、機甲忍法の一種である《機甲忍法フリーズ・ロック》がどちらのカードかは一目瞭然。
そして、どちらのカードもモンスターカードではない、ということは。
「っつぅ!」
「ぐっ……!」
『りょ、両者被弾ー!』
結果としては両者ともに外し、二人ともガンマンに銃弾を叩き
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