−Six Samurai vs Ninja−
[12/18]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
戦を迎える。どちらもサーチを多用しているが、手札ももう尽きてしまうだろう。お互いのアクションカードの使い方が勝敗を握っているか。
「拙者は……」
先のドローで引いたカードは六武衆モンスターではなかったらしく、永続罠《神速の具足》の効果は発動しない。《六武の門》も《六武式風雷斬》の発動の代償に、残る武士道カウンターは一つのみと、中途半端な数となって効果の発動は出来ない。
「伏せていた《諸刃の活人剣術》を発動! 墓地から《六武衆−イロウ》と《六武衆−ヤイチ》を特殊召喚!」
リバースカード《諸刃の活人剣術》の効果により、《六武の門》から蘇る二体の六武衆、イロウにヤイチ。《諸刃の活人剣術》の効果は、二体の六武衆を蘇生するという強力な効果だが、その分強大な――蘇生したモンスターをエンドフェイズ時に破壊し、その攻撃力の合計のダメージを受ける――デメリットがある。
アクションカードも併せて、このターンで決めるつもりなのか。
「まずは《六武衆−ヤイチ》の効果。戦闘を放棄することで、相手のリバースカードを破壊する! 八島の矢!」
「ぬ……」
ケンジのフィールドに伏せらていた、《忍法 変化の術》が矢で穿たれて破壊される。《忍法》はいずれも強力な効果を秘めたカードではあるが、フィールドに忍者がいなくては発動出来ない発動条件を持つ。アクションカードの懸念はあったものの、まずは問題なく破壊できたことにアイはほくそ笑む。
「バトル! 《六武衆−イロウ》よ攻撃せよ! 燕の剣!」
『アイ選手、恐れずセットモンスターに向かっていったー!』
アドバンスセットということは、伏せられたセットモンスターは確実にステータスが高い上級モンスター。それでもアイは何の躊躇もせずに、イロウに攻撃を命じる――それもイロウの効果があってこそ。
「イロウがセットモンスターを攻撃する時、ダメージ計算前にそのモンスターを破壊する!」
イロウの効果は、相手のセットモンスターが何であろうと問答無用で破壊する破壊効果。相手がリバース効果モンスターならリバースを封じ、リクルーターなら墓地でその効果は発動出来ない。ケンジのフィールドにいる、セットモンスターであることを象徴するかのように浮かぶ球体に、イロウはその得物である長剣を振りかざし――
「……アクションマジック《奇跡》……」
――その動きを止める。いくらイロウの効果がセットモンスターに対し驚異的な効果だろうと、そもそもの攻撃を無効にされては効果を発揮できない。どんなアクションフィールドにも存在する、汎用アクションマジック《奇跡》の効果は、相手モンスター一体の攻撃を無効にする。
そしてアイのフィールドに残ったのは、攻撃を放棄したヤイチに攻撃を無効にされたイロウ。エン
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ