−Six Samurai vs Ninja−
[11/18]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ョンデュエルにおいて一分間ゲームを進行させなければ、その時点でそのプレイヤーは敗北してしまう。
よってケンジはアクションカードを探しに行く事より、まずは《白竜の忍者》が破壊されたリカバリーを優先する。無意味にフィールドに残り続けていた、二種類の忍法を墓地に送り、《機甲忍法 ゴールド・コンバーション》による二枚のドローに変換する。
「さらに《機甲忍法アンデット・リターン》を発動……墓地から《忍者マスター HANZO》を特殊召喚する」
先のターンも発動された、《忍者》を蘇生する魔法カード《機甲忍法アンデット・リターン》により、やはり同じくHANZOが蘇生される。そして、特殊召喚に成功したことによりHANZOの効果が発動し、新たな忍者がケンジの手札にサーチされる。忍者は一度破壊された程度では未だ不滅。
「……HANZOに装備魔法《風魔手裏剣》を装備。バトル……!」
HANZOが今まで使っていた手裏剣から武器を変え、『魔』の一文字が刻まれた巨大な手裏剣となる。その効果は装備モンスターの攻撃力の700ポイントアップ――ザンジの攻撃力を超える。
「……HANZOでザンジに攻撃」
風魔手裏剣が荒野に立つ家々を切り裂きながら、寸分違わずザンジへと狙いをすまして向かっていく。アイのフィールドにはもう一枚伏せカードはあるが、それは攻撃を止める類のカードではない――アイが甘んじてその一撃を受けようとしたその時、視界にアクションカードが映る。
どうやら《風魔手裏剣》が切り裂いた家々の中にあったらしく、それは導かれるように《風魔手裏剣》の起こした風に乗り、アイの手元へと収まった。《風魔手裏剣》が仇となる形となったが、そのアクションカードを発動する暇はなく、すでにザンジはHANZOの《風魔手裏剣》に破壊されていた。
ケンジLP3400→2700
しかしケンジとて、ただでアイにアクションカードを取らせた訳ではない。HANZOの《風魔手裏剣》によって破壊された建物に入り込み、即座にその建物にあったアクションカードを入手していた。……もちろん、アイの手にも渡るとは想定外だったが。
『両者ともに、アクションカードをゲットー! これがどう転ぶことになるかぁー!』
「……メイン2。私はHANZOをリリースし、モンスターをアドバンスセット」
ケンジはまだ《機甲忍法アンデット・リターン》でHANZOを特殊召喚しただけで、モンスターの通常召喚はしていない。そしてHANZOをリリースすることによって召喚された上級モンスターだが、球体のような物が中空に浮かぶだけで、その姿をフィールドに見せることはない。
「……カードを一枚伏せ、ターンエンド」
「……拙者のターン、ドロー!」
デュエルもそろそろ終盤
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ