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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
フェアリィ・ダンス編 哀しみを背負った男達
運命の剣
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く。

「最後の一人になるまで・・・か」

剣崎の言葉に、俺は頷いた。剣崎は一瞬だが憤怒の表情を見せ、モノリスを叩き壊した。そして言った。

「俺は・・・戦わない」

俺はその行動に驚くが、モノリスはその行動をあざ笑うように復活する。

そして、上空に去って行った。それを確認した俺は、剣崎に駆け寄ろうとした。

「来るな!!」

剣崎は大声でこちらに叫ぶ。俺は、走るのをやめた。

「剣崎・・・」

「俺とお前は・・・アンデッドだ。俺たちがどちらかを封印しない限り、バトルファイトは決着せず、滅びの日は来ない・・・。だから・・・俺たちは闘ってはいけない。近くにいては・・・」

剣崎がその言葉を言うのは、どれだけ辛く、哀しいものだったろうか。

「いけない・・・」

だが、俺はそれに反論した。

「いくら離れた所で、統制者は俺たちに戦いを求める。本能に従い、戦う・・・。それが・・・アンデッドの運命だ」

だが剣崎は口元の血をぬぐい、いつものように力強く言った。

「俺は運命と戦う。そして・・・勝ってみせる」

「それが・・・お前の答えか」

そして・・・剣崎は言った。

「お前は・・・人間達の中で生き続けろ」

剣崎は一歩下がった。

「・・・どこへ行く」

俺は、問うた。剣崎は一歩一歩下がりながら、言葉を紡ぐ。

「俺たちは二度と会うこともない。触れ合うこともない」

剣崎は再び笑みを作った。

「それでいいんだ」

剣崎は俺に背を向け、歩き出した。

「剣崎・・・!」

俺は追いかけた。走って。怪我のことも忘れて。森を抜けると、そこは崖だった。呆然とする俺の横に、橘が現れる。

「始!剣崎は・・・?」

俺は言葉がうまく紡げず、ただ首を振った。そこに、睦月が現れた。

「剣崎さんをどこにやったんだ・・・答えろ!!」

睦月が俺の胸ぐらをつかむが、橘がそれを止めた。俺は、海を見た。そこには、一匹のカモメが鳴きながら飛んでいた。

それは、どんどんと遠くなっていく。まるで剣崎が俺たちから離れていくように。

橘がそれを見て、叫んだ。

「剣崎・・・」

「剣崎―――――――――――――っ!!」




それから数か月がたった。平和な日常が戻った。橘達はそれぞれ自分の日常へ戻り、俺は平和な日常を取り戻した。

俺は今、生きている。幸せなこの日常を。友が守りきった、この世界を生きている。

そして、俺は栗原家で生き続ける。遥香と天音の笑顔が絶えない栗原家で。

その日、外で花壇の整備をしていると、遙香さんからお使いをお願いされ、俺は花を買って帰っている最中だった。

銀杏並木の道を歩いていると、ふと、ベン
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