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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
フェアリィ・ダンス編 哀しみを背負った男達
運命の剣
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「俺とお前は、戦うことでしか分かり合えない!!」
世界は・・・危機に陥っていた。俺、相川始という化け物によって。だから、それでもあきらめない俺の
戦友
(
とも
)
とも言える男に叫んだ。
「それでも・・・!!」
俺の友、剣崎一真はそう言って黄金の戦士に変身する。
それでも?これは自身でも切り開けない、変えることのできない運命だ。避けられぬ人類の滅び。
互いに愛する者が、消えていく。そうならないためには、俺が封印されるしかない。
互いに仲間を傷つけあい、愛する者を守ろうとする。けれど・・・剣崎は防ぐだけで、何もしてこない。
「そんな事では・・・!!」
「俺に・・・!!」
勝てないぞ!!叫んで、殴る。それでも剣崎は防ぐだけだった。剣も使わず、防ぐだけ。
何故だ・・・?お前はいつもそうだ。自分一人で戦って、守って。
「なぜだ・・・!?」
何故、お前は俺を救おうとする?みんなを救いたいなら、俺を倒せば――――――。
殺せばいいじゃないか。俺一人が、あそこからいなくなってもいいじゃないか。
もう、時間がないんだ。どうしようもないんだ。
頼むよ、剣崎・・・。
俺を・・・封印してくれ。しかし、ここで剣崎が一歩下がった。纏っている黄金の鎧、そのアンデットの紋章が、次々に怪しく鼓動する。
ブレイドの変身が解け、肩で息をする剣崎が見える。そして、右腕から流れ落ちる血。その色は、
「剣崎・・・?お前」
俺と・・・、アンデッドたちと同じ、緑色だった。これが、剣崎の狙いだった。
だから、攻撃してこなかった。俺は忘れていたのだ。キングフォームが強大な力を持つ理由は、スペードのスートの13体のアンデッド全てと融合するからだということを。
だが、それと同時に剣崎がアンデッド化する危険を秘めている。それが、今やって来たのだ。
周りにいた、いや、世界にいたダークローチが全ていなくなっていた。
剣崎がブレイバックルを投げ捨てる。その腰には、自分と同じジョーカーラウザーがあった。
俺はジョーカの変身を解き、剣崎を見る。
「剣崎・・・お前・・・お前は・・・!!」
「アンデッドになってしまったというのか・・・」
剣崎は笑った。俺は・・・悲しかった。お前は、こっちへは来てはいけない存在だったのに。
「お前は・・・最初からそのつもりで・・・」
その言葉は、最後まで言えなかった。上空から、鈍く光るモノリスが落ちてきたからだ。
それは俺に語りかけてくる。
「統制者が言っている・・・。アンデッドを二体確認・・・。バトルファイトを・・・再開しろと」
統制者が言った、残酷な言葉。救われる運命を貪ろうとする者の言葉に対して、剣崎が口を開
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