天下分け目の戦国MOVIE大合戦
月花・レジェンドアームズ!
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階段の上に、白い装束をまとった女が立っていた。
「 その果実が あなた方を選ぶなら あなた方は生き残れる 」
咲とヘキサは果実を凝視し――やがて、肯き合い、果実を一人一つずつむしり取った。
取った果実の内、咲が持つほうの果実がオレンジの錠前に変化した。
果実とオレンジの錠前が光り、融合する。
「これって……」
咲の手の中にあったのは、アーマードライダーの顔が刻印されたロックシード。
試しに開錠スイッチを押してみた。
《 ガイム 》
いつものチャックが頭上に開く。だが、降ってきたのはドラゴンフルーツでもオレンジでもなく、鎧武の顔を模した鎧だった。
その時、自分でも何を感じたか分からない。ただ、使え、と。全身の血が沸騰するように熱かった。
咲はそのロックシードを戦極ドライバーにセットし、カッティングブレードを叩き落とした。
「変身ッ!!」
《 鎧武アームズ 花道・ユア・ステージ 》
鎧が展開し、咲を装甲する。アーマードライダー月花へと変える。
しかして、そこに立ったのは、月花でありながら、月花でなかった。
「「咲が鎧武になったぁ!?」」
ナッツとトモが互いの両手を握り合い、驚きの声を同時に上げた。
「すっげえ、咲! まさにレジェンド!」
「……おれたちの、レジェンドライダー」
月花はぺたぺたとフェイスマスクを触り、自身の体を見下ろした。ドラゴンフルーツアームズでさえ背が伸びるのに、今はもっと地面が遠い。オレンジの鎧。手には大橙丸。
(紘汰くん、だ。あたし今、紘汰くんといっしょにいるんだ。リクツじゃない。きっとそうなんだ!)
月花は大橙丸を肩に担ぐように構え、腰を落とした。
『ここからはあたしのステージよ!!』
月花・鎧武アームズは、迫り来るインベスの群れに突っ込んだ。
月花は月花としてではなく、「鎧武」として戦った。鎧武がするように、大橙丸を力強く揮い、ナギナタモードにしたダブルセイバーを振り回し、蹴り、殴り、ぶつかり。月花が知る「鎧武」はこうだと信じ、がむしゃらに怪物を倒し続けた。
『これでぇ、ラストぉ!!』
《 オレンジスカッシュ 》
『せい、はーっ!』
ステンドグラスを模したような怪物を、自身の全力とアームズのパワーを使ってキックし、爆散させた。
一拍置いて、劇場は沸いた。
『がいむ! がいむ! がいむ!』
「ちょ、これじゃあたしらじゃなくて、鎧武がホメられてるみたいじゃん!」
「がんばったのウチの咲なのにオーボーだー!」
まあまあ、とナッツとモン太を宥めるだけの余裕もない。フェイスマスクの下で荒い
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