暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
83話:裸のつきあい…偶には悪くないか
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中でも、失われてしまった命もあって……


[―――…士?]
[え…?]
[またあの事考えてるんでしょ]
[うぐっ…]


 しまった、これは安易な反応だったか。フェイトにさえ、気づかれてしまった。
 しかもこの念話、俺とフェイトだけの念話らしい。なのはからの声は聞こえない。


[前にも言ったけど―――]
[わかってる。皆まで言うな]
[…そう?]
[大丈夫、わかってるから]


 そう言うと、フェイトも渋々と言った感じで「…わかった」と返してきた。


[…士君?]
[っと、キャロの封印処理も終わったみたいだし、皆と合流するか]
[う、うん…]


 取りあえず封印処理も終わったので、今回の出張任務は終了となった。
























「そう…もう、帰っちゃうんだ」
「一晩ぐらい泊まっていけばいいのに…って訳にもいかないのか」
「うん、ごめんね…」
「今度は休暇の時に遊びにくるよ」
「うん、待ってるからね。士君も、今年ぐらいは帰ってきなよ?」


 話の流れから、美由希さんの視線が俺に向かってしまった。そう言われると……


「……善処します」
「またそれだ…。今度は家にも来てね。カレルとディエラも待ってるから」
「私もな」
「はい」


 後ろの少し離れた場所では、はやてが直属の上司である聖王協会騎士団のカリム・グラシアと連絡をしている。任務完了の報告だろう。


「休暇で来たら、今度はケーキでも奢ってね?」
「お前、好きだなぁ。会う度それじゃねぇか」
「いいじゃんよ〜、美味しいんだから」
「その時は俺にコーヒーを頼むぞ」
「はいはい、わかったよ。コーヒーの淹れ方でもマスターしとくよ」


 この二人はいつでも変わらない。それが何年経っても続くから、居心地に変化がなくて嬉しいんだ。


「あ、本局捜査部からメールが来てる」
「ふぁ、ほんとです」
「…スカリエッティに関する調査報告と、新しい任務の依頼。私とはやてに同報で来てるね」
「もう新しい任務か…早いな〜」


 ……あ、そう言えば、


「フェイト、お前あの時なんて言おうとしたんだ?」
「え!? あ、いや……ご、ごめん! それはちょっと…忘れて…」
「お、おぅ…わかった」


 な、なんだ? なんか急に焦ったような様子だったが……


「つ〜かさ君」
「っん! な、なのは…」
「フェイトちゃんと何を話してたの?」
「い、いや…なんでもないってさ」
「そう? じゃあ私はスバル達の方を見てくるね。行こう、ヴィータちゃん」
「お、おぅ」


 そう言うとなのははヴィー
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