暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
83話:裸のつきあい…偶には悪くないか
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ーん!!」
「ぶふぁっ!?」


 制止の声を出そうとした瞬間、なのはの手から放たれた桶が顔面に命中し、俺は後ろに倒れる。しかも盛大に後頭部を打ち付けることになった。滅茶苦茶痛い。


「いっつ〜…ま、待てなのは! これには訳が…!」
「うるさいうるさい! とにかく出てってよぉぉ!」


 うわっ、ちょっ、危ない! 桶がまた飛んできた!
 再び飛んでくる桶を上手く避けながら混浴風呂を出る。後ろ手で扉を閉めて、痛みの引かない鼻を片手で抑える。ヌルッとした感覚がするから、多分軽く鼻血が出ているんだろう。痛ぇなぁ……


「フェイトちゃんもなんで…!」
「い、いや…これは……」


 扉越しにも聞こえるなのはとフェイトの声。少し途切れ途切れに聞こえるが、喧嘩気味の会話みたいだ。だが流石に戻って止めに行く、なんて自殺行為はしたくない。
 取りあえず男湯に戻りながら、この鼻血を止める方法を考え始めた。

 戻ったらカオルが鼻血を出している俺を見て大笑いしていたので、八つ当たり気味に殴っておいた。こいつ絶対混浴風呂の事知ってただろ……
























 しばらくして、銭湯を堪能してから上がった。男だからか、やはり女性陣よりも早く上がっており、取りあえず俺と龍也はマッサージチェアに座り、カオルは途中で戻ってきたエリオと一緒に牛乳一気飲みを行っていた。
 少しすると女性陣も上がってきて、合流することができた。因みにカオルとエリオの牛乳一気飲みにスバルが加わったりしていた。

 いやしかし、フェイトとはちょっと顔を合わせず辛くなってしまった。目が合うようならすぐに視線を外してしまう。俺はなんとなく、自然に見えるように視線を外すようにしていたんだが、フェイトはあからさまに視線を外してしまっていた。他の奴らに気づかれてないよな…?

 その後、色々やって堪能しきって全員がスパラクーアから出た。


「うぃ〜、なんだかすっかり堪能してしまいました」
「日頃の訓練の疲れも、ちょっとは取れたでしょ?」
「はい…」


 ティアナがそう返事をした瞬間、キャロの持つケリュケイオンとシャマルの持つクラールヴィントが反応を示した。


「ケリュケイオンが…!」
「クラールヴィントにも反応、リインちゃん!」
「エリアスキャン―――ロストロギア、反応キャッチ!」


 来たな、ようやく仕事だ。そう思い、気持ちを切り替え気合を入れる。


「おぉ、お仕事だね」
「皆、頑張ってきて」
「フェイト、エリオ、キャロ。気をつけてな」
「「うん(はい)!」」
「先にコテージに戻ってるね」
「うん。皆、しっかりねっ」
「「「「は
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