暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
83話:裸のつきあい…偶には悪くないか
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だ」
「辛辣ぅ!」












 そんなこんなでエリオとキャロにルールを教えて、さっさと露天風呂の方に向かわせた。エリオは少し戸惑っていたが、今はこれ以外に策がない。勘弁な。


「ほら見て見て! バタフライ〜!」
「人がいないからって、風呂で泳ぐなバカ」
「しかもなんで一番激しい奴選んだし」


 バシャバシャと水しぶきを上げて泳ぎだすカオル。夜も少し遅い時間だからか、はたまた偶然か、今入っている人は俺達三人だけになっていた。まぁ誰にも迷惑かけないなら、ある程度は許容できるが、バタフライはダメだろ。


「はぁ…露天あるよな? そこ行ってくるわ」
「え……あ、うん…」


 少し気分を変えよう。今は夜だし、海鳴の星は綺麗に見えるからな。うってつけだろう。
 そう考えながらタオルを担いで露天風呂の方へ向かっていく。なんかカオルが言いかけてたような気がするが、気のせいか? まぁいいか。


「おい、いいのか? 今露天は…(コソコソ)」
「大丈夫でしょ、士君は前からこういうことに関しては運がいいし(コソコソ)」
「…お前、そっちを期待しているのか(コソコソ)」


 さて、行きますか。
























 早速露天に入って一服。肺に溜まった空気を一気に掃き出し、力を抜く。
 空には星々が散り散りに輝き、湯に浸かっていない首筋辺りに春の風が当たる。少し肌寒く感じる風だが、心地いいな。


「しっかし、見事に貸切状態だな。まぁ俺はそっちの方がいいがな」


 そう呟きながら、両足を目一杯伸ばして思いっきり羽を伸ばす。久しぶりの銭湯だし、何よりゆっくり風呂に入るのも久々だ。最近はシャワーで済ませることが多かったからな。何か月ぶり、になるだろうか。


「はやてももうちょい俺に回す書類少なくしてくれれば―――いや、俺が少なくなる分他の奴らが増えるか。ただでさえ教導はなのはに任せっきりだしな」


 フェイトやはやてだって他に回せない仕事をこなしながら、別の仕事だってやっている。シグナムだって交代部隊の隊長だ、文句言ってはいられないし、あいつらの負担を減らせるならいいか。

 さて、と。もう少し浸かったら上がるか―――


「え……つ、かさ…?」

「……は…?」


 そう思った矢先、何処からか女性の声が聞こえてきた。場所は丁度後ろの方、しかも聞きなれた声だった。
 首だけを捻り視線を向けると、そこには体を一枚のタオルで隠した金髪の女性―――フェイトが立っていた。金色の髪は濡れていて、水も体のラインに沿って滴り落ちていた。


「「………」」



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