暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
83話:裸のつきあい…偶には悪くないか
[1/9]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 





 さて、男湯の暖簾を潜った訳だが……


「いつの間にか『2』になってたんだな」
「なったのは少し前だけどね。それでも四年も帰ってこなかった士君はびっくりするかな?」


 それぞれがロッカーを確保し、荷物を中へと放り込む。エリオもそれに倣うように荷物を入れる。
 そう言えばエリオは銭湯は初か。フェイトと風呂に入っていたみたいだが、それとはまた違うからな〜、日本の銭湯のルールとかマナー、作法とかが。


「そう言えば、向こう(ミッド)に銭湯みたいなのないの?」
「ん? 言われてみるとそうだな。日本食っぽい定食屋とか、地球の料理の料理店とかはあるんだがな…」
「へぇ〜」


 まぁ世界的にも滅多にない文化ではあるしな。日本でも各家に風呂があれば使う事はほとんどなくなる訳だしな。


「こういうところって多いんですか?」
「昔はそこそこあったらしいな。家を持つ全員が風呂を持っているとは限らないからな」
「今は風呂を持つ人達が増えたから、銭湯の数は年々減ってきているけどね」
「それマジか」
「まぁガソリンの高騰とかで営業側は四苦八苦してるんだ。仕方なかろう」


 あらら、そんな状況になっちゃいましたか。まぁ、確かにそれは仕方ないことだな。


「というか口を動かすより手を動かせ。俺は先に入ってるぞ」
「お〜、了解」
「後で追いつくから〜」


 そうこうしている間に、龍也は服を脱ぎ切り、さっさと中へ入っていってしまった。もう、せっかちなんだから。


「え、え〜っと、脱ぎ終わったんですが…」
「俺もだ。じゃあタオル持って…ここの鍵を閉めて、鍵は手首に付けて―――」

「―――は〜い、どうぞ」
「ありがとうございます」

「え…?」
「「ん…?」」


 その時聞こえてきたのは男湯では聞かない筈の女の人の声と、どこか聞きなれた幼い声。思わず入口の方へ視線を向けてみると―――


「エリオ君♪」
「「ぶぅぅぅーーー!!」」


 そこには、タオルを体に巻いただけのキャロの姿が。その光景に大人二人は思わず吹き出してしまう。


「きゃ、きゃ、キャロ!? あっ、ふ、ふ、服! 服っ!」
「うん、女性用更衣室の方で脱いできたよ。だからほら、タオルの―――」
「見せなくていいからぁぁ!!」


 エリオの全力の叫びを聞いてキャロは笑いながら「ゴメン」と言ってきた。


「ていうか、あの、こっち、男性用…!」
「女の子も十一歳以下なら男性用の方に入っていいんだって、係の人が教えてくれたから」


 キャロの言葉に、エリオは疑問の目線を俺にぶつけてきた。まぁ…確かにな……


「キャロの言っている事は間違いじゃな
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ