-最終話〜武装サンタと聖誕祭〜
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カを愚弄した罪、ここで裁いてやる!」
クマ型は右の腕を振り下ろし、タズはショットリボルバーで地面を撃ち、雪煙を作る。タズの姿は消え、クマ型の振り下ろした腕に手応えはなかった。タズは宙にいたが煙で見えない。しかしクマ型は気配でタズの位置を掴み、左の爪で彼を突く。空中でタズは右腕のクローでクマ型の爪を受け流し、そのままクマ型の顔面に突っ込む。タズは左腕のクローに溜め込んでいたゲカを一気に解放し、上から振り下ろした。
「う゛おぉおおおおおーーー!!」
衝撃と共に黒い閃光が走り、タズは空中で回転し、クマ型の額からゲカが吹き出た。
「う゛う゛う゛・・・」
損傷に耐えるクマ型の目の前に、空中でショットリボルバーを構えたタズがいた。
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「そんなに力が恋しいならくれてやる。」
クマ型の額の傷口を狙った二つの銃口から白い閃光が放たれた。2発のヒカ特殊弾だった。
「ぐぅお゛お゛お゛お゛お゛…」
勝負がついた。乱れる黒いオーラを放ち、クマ型はもがきながら小さく人の姿に戻っていく。タズの黒いオーラは消え、彼は一息ついた。
「終わったの?」
オオカミ型の応急処置を終えたティアナがタナのところに戻ってきた。随分な量のヒカを消費したにも拘わらず、ティアナは元気そうだ。
「うん。お疲れ様。ティアナの暴れる機会なかったわね。オオカミ型はどう?」
「自分で立てるようになったよ!元気そうでほんとに良かった良かった。」
クマ型はスフェルの姿に戻ったが、黒いオーラは彼の周りを揺らいでいた。痛む頭をお抱え、彼はゆっくりと歩き出す。
「これで勝ったと思うなよ…人がいる限り、我々は何度でも現れる…人はゲカの脅威に震え続けるのだ…ッハハハハハ…」
スフェルは小さく笑い、討伐隊が彼を包囲した。タズはショットリボルバーの弾倉を確認しながらスフェルを向く。
「自分がいかに無力かを理解した時、人は始めて真の力を知る事ができる…お前は一からやり直すんだな…ティアナ!とどめを刺せ。」
ティアナは前に出て、構えた。
「分かった…スゥ…ハァ〜…」
ティアナは呼吸を整え、広げた左手を突き出し、丸いヒカの壁を作った。そして力を込め、右の拳を腰から一気にヒカの壁にぶつける。
「っはぁあああああーーー!!」
ヒカの壁は衝撃によりヒカの波となり、一直線に空気を切り裂いた。ヒカはものすごい勢いでスフィルに向かっていき、彼を直撃した。
「ぐぅあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…」
スフィルはヒカに包まれ、弱弱しい悲鳴を上げながら彼の体からみるみるとゲカが噴き出した。
「や゛ぁめ゛ぇぇ…ろ゛ぉおお…」
ゲカはヒカの中に消えていき、やがてスフィルの体からゲカが完全に消滅した。それを確認したティアナはヒカの波を消し、腕を下げる。スフィルは放心状態になり、
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