-第4話〜燃える聖誕祭〜
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「どうだ?大好きなヒカをたっぷり味わいな。」
タズが放ったのはヒカの複合材で作られた弾丸だった。周囲は何が起きているのかを理解できず、次の瞬間、更なる衝撃が彼らを襲う。クマ型の体が一気に黒く染まったのである。
「それがお前の能力か。ヒカやゲカの濃度を自在に操れるとは…確かにゲカは元々ヒカだったらしいからな…珍しい…完全に騙されたよ。」
タズの口調が変わる。
「それとお前、ゲカプラント開発のスフェル・フォルケだろ?」
みんなが見守る中、クマ型は後ろへ下がり、黒いオーラを身に纏い人の姿になった。
「これは驚いた。どうして俺だと分かった?」
今までのか弱いスフェルとは打って変わって冷酷な表情の彼を見た周囲の人間は驚愕し、ざわめいていた。
「ラケンナ・ホペの最後の言葉。それとそのオオカミ型がヒントをくれた。」
「ちっ、もっと早く始末するべきだったな…それで?」
「ゲカプラント開発計画が発足してからアウタレスが増えたんじゃない。お前がこの村に来てからだ。ゲカアウタレスを誘き寄せていたのはお前だろう?そしてヒカアウタレスであるオオカミ型を襲った。奴の恨みを買うように…オオカミ型はゲカを狙っていたんじゃない。お前を狙っていたんだ…」
全てを見抜かれたスフェルは笑いだす。
「ハハハハハ…」
「ゲカプラント開発側に立ちゲカに対する不安を煽り、プラント襲撃で被害者ヅラか。随分と村を混乱に貶めてくれたな。」
「社会の流れに翻弄されるのが人の常だろう。フッ、何を今更。俺は道を示したに過ぎない。それにゲカを求めたのはお前達の方じゃないか。都合が悪くなると自身の過ちに目を瞑る。人とは愚かなる生き物よ…」
「お前も人だろう。」
「俺は人を超えた。人がそんなに力が欲しいのなら、力と一つになればいい。人は弱くて退屈だ。お前なら分かるだろう?」
「人をやめたお前に人を語る資格はない。」
「そうか。ゲカを持ちながらゲカの意志に背く。なんと愚かな!」
スフェルは再び黒いオーラを放ちながらクマ型に変貌する。
「いいだろう、愚かなる人類よ。この村の歴史に最高の聖誕祭を刻んでやる!」
クマ型は顎にゲカを溜め、軍用ヘリを狙いゲカの波を放つ。ヘリは緊急回避するもののゲカがテールローターをかすめ、ヘリは地面に不時着した。
「奴を打ち倒せぇー!!」
ヴィハ少尉の号令の下、軍や討伐隊はクマ型に一斉攻撃した。ヒカの力でオオカミ型の治療に当たっていたティアナは、どうすべきか迷っていたところにタナが来た。
「ティアナは治療を続けて。そいつを守るのよ。」
「うん。分かった。」
ティアナはシャキッとし、オオカミ型の治療を続けた。爆風が吹き荒れる中、タズはスノーモービルに駆け寄り、後ろのコンテナから斧が装着された無反動砲、66mmアックス・バズーカを取り出し両肩に担い
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