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Santa's Claws〜サンタズ・クローズ〜
-第4話〜燃える聖誕祭〜
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ヒカを使用しても疲れ一つ見せない。アウタレス討伐隊の増援も助かったが、やはりティアナは別格だな…」
ヒュオリ警部はただただ感心していた。
「周辺やゲカの素材ごとぶっ飛ばさなけりゃありがたいんだが…これじゃ稼ぎがパーだ…」
タズはため息をついていた。
「ところで以前聞いたのだが、ティアナには国際同盟軍特殊部隊の監視が付いているのは本当なのか?」
ヒュオリ警部の問いにタズが答える。
「ああ、そうだ。今も村の外にいるだろう。彼女はよく旅に出るからしつこくつけられて迷惑らしい。」
「そこまで彼女は脅威になるのか?」
「ティアナは過去に数カ国の闇組織や軍で結成された非合法部隊に狙われた事があってな。支援者達の助けもあったが彼女はこの部隊を返り討ちにした。おかげでティアナは世界中の政府機関の目に留まったという訳さ。」
「凄いな…ティアナの監視だけで彼等は他に何もしないのか?」
「彼女は多くの闇組織を廃業に追い込み、助けた人の数は計り知れない。ティアナの行動で得する国は黙認し、彼女を恨む国は入国拒否。まぁ彼女にちょっかい出すと彼女の支援者達からも睨まれるからな。彼女とあまり関わりたくない国が大半だろう…」
「複雑だな…そういえば言い忘れていたのだが…」
「?」
「次またティアナを誘導するために子供達を囮にしてみろ。お前を牢にぶち込むからな。」
「…」
ヒュオリ警部は恍けるタズと共にローズ姉妹と合流し、残りのアウタレスを討伐した。

-第4話〜燃える聖誕祭〜

依然ゲカプラントに反対する声は多いものの、村は平穏を取り戻しつつあった。そんなある日、突如村中に警報が鳴り響く。放送は住民に屋内退避を命じ、村中の人間はパニックの中皆建物の中へ逃げていった。
「何があった?」
タズは通信でタナに事態の説明を求めた。
「今入った。ゲートガードが東に約5km、未確認のヒカアウタレスを捕捉したらしいわ。こちらに向かってる。全長約20m、濃度110%。軍が追跡中みたいだけど、タズも直ぐに向かって。私も向かうわ。」
「了解。」
タズはスノーモービルに乗り、東に向かう。
「もしかしてゲカ採掘場を襲ったやつか?て事は狙いはゲカプラントか?」
「ええ、そうみたい。経路的に真っ直ぐゲカプラントに向かっているわね。姿はオオカミ型よ。」
「何でヒカアウタレスまでプラントを狙うんだ…」
「聞いてみれば?」
「会いたくねぇよ。」

緊急警報が流れて数分後、多くの武装サンタ、警察や賞金稼ぎが村の東に集まってきた。辺りは静まり返り、そこにいた人は皆唯じっと時が来るのを待った。やがて遠方から砲撃や銃声が聞こえ、それは次第に近付いてきた。
「来るぞー!」
タズの掛け声と共に全員攻撃態勢を整える。
「まもなく射程内だ。隊を南から回りこませろ
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