-第3話〜子供達のヒーロー〜
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うにペリを説得するが、ペリは林の中へどんどん進んでいった。
「この辺にゲカがきっと埋まっているの!それが怪獣たちを呼んでいるの!」
ペリはアウターマテリアルの研究者になるべく、資料を読み漁り勉学に励んでいた。結果アウタレスが増加する原因が村の地中に眠るゲカだと根拠もなく確信し、それを探しに来ていた。
「危ないからやめようよ。」
「地面の中のゲカを見つければ、きっと村も助かる。パパも安心する。」
ロッケウスの忠告を無視し、ペリは村や自身の父親の為に奮闘していた。二人は林を進むが、お互い地中を這う存在に気付かなかった。
一方村の外ではアウタレスと対峙していた警察、武装サンタや傭兵達は増え続けるアウタレスに対し手を焼いていた。彼らの尽力によって住民への被害は免れているが、予断を許さない状況が続く。アウタレス討伐の任に就いていたヒュオリ警部は通信を開き、別の現場にいたタズと連絡を取る。
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「アウタレスは今日だけで32体確認されたぞ。まだ来そうか?」
「分からん。こっちはまだクモ型のやつと交戦中だ。」
タズはグレネードランチャーを撃ってクモ型ゲカアウタレスの足場を吹き飛ばし、アウタレスは体制を崩した。隙を見た警察官がアウタレスを狙撃し、見事直撃した。警察隊の連携でアウタレスはどんどん追い込まれていく。それを見たタズはヒュオリ警部に報告する。
「こっちはもうすぐ終わりそうだ。」
「分かった…おい、たった今情報が入ったぞ。子供二人が行方不明になったらしい。」
急な話に、ヒュオリ警部は焦りの色を隠せなかった。
「なんだと?詳細掴めるか?」
「一人はペリ・ホペ、女、5歳。もう一人はロッケウス・ラプスィ、男、5歳。二人は湖の林に入った可能性が高い。」
「ラケンナの娘か!なんでこんな時に…」
「ああ、あの子か…俺は部下を連れて直ぐに向かう。お前も行けるか?」
タズは振り向くと、警察隊に討伐されたアウタレスが引っ繰り返っているのが見えた。
「…ああ。ちょうどクモ型も終わったらしい。処理が終わり次第俺も…あ…」
「どうした?」
タズは何かを思い出し、ヒュオリ警部に言う。
「行く必要はないぞ。」
「は?」
突然の発言に対して、ヒュオリ警部は戸惑いを覚えた。
「子供達の捜索に行く必要はないと言っているんだ。心配ない。彼らは大丈夫だ…まだ未処理のアウタレスも多いんだろ?早く残りを片付け…」
「ふざけるな!」
ヒュオリ警部が怒りのあまり叫んだ。
「あの林では体長10m級のヘビ型が地中をうろうろしているのだぞ。負傷者まで出ているというのに…気でも狂ったか!」
「…まぁ、いずれ分かる。ともかく子供達なら心配ない。俺は別の現場に向かうぞ。」
タズは逃げるように通信を切った。頭に血が上ったヒュオリ
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