-第2話〜タナと村に忍び寄る影〜
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おう…ところで、お前も戦うのか?」
タズは少し心配そうにタナを見つめた。
「ええ。そのつもり。」
「今は力を使うと体に負荷が掛かるんだろ?ここは俺に任せてくれ。」
タナはタズに寄り、優しい声で話す。
「あなただってそうじゃない。それに私はまだまだ現役よ。でも、心配してくれてありがとう。」
タズとタナは林の中に感知器を設置し、タズの家の中で待機した。辺りは暗くなり、二人は静かに時が過ぎるのを待った。
22時過ぎ、タズは違和感を覚え、家の外に出た。感知器に反応はなく、タナはタズをそっと見守る。タズはスナイパーライフルを手に近くの電波塔を登り、タナも彼の後を追った。タナも違和感を覚え、その後感知器が作動した。タズとタナはライフルを構え、敵を探す。しかし敵の姿は見えない。タズはサーモスコープを覗き、林を注視した。すると低空を飛ぶ熱源を捉えた。コウモリ型のゲカアウタレスだ。
「いたぞ!奴等光学迷彩で姿を晦ませてやがる。」
タナもアウタレスを捉え、合図と共に二人は引き金を引いた。時間差で2体のアウタレスは地に落ち、残りの3体は狙撃に気付き散開した。タズが狙撃を続ける間にタナは警察署に連絡を入れた。何とか3体目を落とし、残りは2体。2体のアウタレスは不規則な軌道を取りながら電波塔に接近し、タズとタナはひたすらライフルを撃った。弾丸は2体に命中したが仕留めきれず、傷を負った2体はそのまま電波塔の後ろにある納屋に突っ込んだ。タズとタナは電波塔から飛び降り、2体を追いかけた。タズはサブマシンガンを取り出し、タナはショットガンを出した。互いにサインを送り、二人は納屋の中に突入した。納屋の中には誰もいず、辺りは真っ暗だった。タズとタナが銃のライトを点灯した頃、通報を受けたヒュオリ警部が部下を連れてやってきた。タズは小声で警部に事情を説明した。
「了解した。ではこちらは納屋の周囲を固める。」
そう言ってヒュオリ警部は部下に指示を出し、応援に来た警察官と共に納屋を囲んだ。
納屋の中の部屋を一つずつクリアリングしていくタズとタナであったが、アウタレスを見つけ、銃撃してもアウタレスは自らぶち破った穴に身を隠し、別の部屋に逃げていった。毒針を放ち奇襲を仕掛けてくるアウタレスに注意しながら、タズは追加の弾をタナに渡す。タズが使用するショットリボルバーの弾薬とタナのショットガンの弾薬は共通である為、二人は連携が取りやすかった。2体のアウタレスに振り回され、タズとタナはなかなか目標を仕留めきれずにいた。
「我々も突入しようか?」
進展のない状況にヒュオリ警部は二人にそう進言した。負傷者を出したくないタズが応答する。
「もう少し待ってくれ。」
アウタレスとの戦闘が長引き、次第にタナは苛立ちを覚え始めた。相変わらずアウタレスの奇襲
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