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Santa's Claws〜サンタズ・クローズ〜
-第1話〜武装サンタの住む村〜
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向かった方角を見つめていた。

アウタレスが辿り着いた先には、一人のサンタがいた。サンタに向かってアウタレスが走り出すと、サンタは40mmリボルビンググレネードランチャーを取り出し、アウタレスが近付けないように連射した。更に9mmサブマシンガンを取り出し、アウタレスの動きを牽制した。隙を見てアウタレスはサンタに近付き、サンタはグレネードを投げた。アウタレスは小さく跳び、グレネードを避け、更にグレネードの爆風を利用し加速した。空中からサンタに急接近したアウタレスは右腕を振り下ろし、間に合わないサンタは咄嗟に左腕を前にかざす。

アウタレスの爪をもろに食らったサンタの左腕が千切れた布を撒き散らす。するとアウタレスの爪にひびが入り、根元から折れた。驚いたアウタレスの目線の先にはサンタの左腕に装着されたクローがあった。サンタの左腕には黒いローラが身に纏っていた。彼もまた、ゲカのアウタレスだったのである。ゲカの力と着ていたマッスルスーツの力でアウタレスを殴り飛ばし、サンタは腰から巨大な12ゲージリボルバーを抜いた。このリボルバーはショットガン用の弾を用い、更に銃口が上下に二つある為2発同時撃ちが可能だった。

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飛び掛るアウタレスにサンタはリボルバーを向け、横に倒し、銃をぶっ放した。弾丸はアウタレスの両足を吹き飛ばし、銃の反動でサンタは横に回転した。勢いが残っていたアウタレスは左腕でサンタに突っ込んできたが、サンタは回転力を用いアウタレスを地面に叩き付けた。暴れるアウタレスにサンタはすぐさま注射器を取り出し、アウタレスの首元の傷口に挿した。アウタレスは更に暴れたが、次第に大人しくなっていた。注射器の中には白く光る液体が入っていた。ヒカだ。ヒカが体中に回ったのか、アウタレスの体はみるみる人の姿へ戻っていった。ゲカにより回復中だった両足は不完全な状態で止まった。膝より下は欠損していたものの、アウタレスは中年男性の姿に戻っていた。かなり衰弱している男は目を覚ました。
「すまんな、タズ…貴重なヒカまで使わせてしまって…」
「気にするな。」
小声で話す男にサンタが答えた。名をサン・タズ・クローズ。年は30代。タズと呼ばれる事が多い。
「娘は?」
「無事だ。」
男は優しく微笑んだ。

〜半日後〜

アウタレス化していた男は村の病院で7時間に及ぶ緊急手術を受けた。名をラケンナ・ホペ。48歳。ペリ・ホペの父親だ。ラケンナのいる病室の外では疲れ果てたペリがタナの膝の上で眠っていた。ラケンナは衰弱していたがタズと話をしていた。

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「私達を襲ったゲカアウタレスは?」
「すまんがまだ見つかっていない…しかし驚いたよ。アウタレス化から人に戻って意識まで戻るとは。これもあんた
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