暁 〜小説投稿サイト〜
霹靂の錬金術師
CAPTURE
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
マスタングさんに押し付けて二人は傷の男に挑んでいった。
ソフィアも来い、とマスタングさんに言われ、ホークアイさんが何処かから調達したてきた高級車に乗り込む。とられた人、可哀想に。
そのままフェリー曹長の別宅に急ぐ。
フェリー曹長の別宅には様々な通信機器と憲兵司令部のチャンネルが書かれた紙束があった。
それを使って情報を錯綜させ、憲兵に混乱をもたらす。途中マスタングさんのテンションが変に上がってしまったことを除けば概ね成功だ。
その後も適当にウソの情報を流し続ける。その頃にはマスタングさんのテンションも元に戻り、今は憲兵司令部の通信を聞いている。
そして何を聞いたかはわからないが、私とホークアイさんにサン・ルイ通りのあたりに援護に行ってやれと言う。そして郊外にある空家の住所を書いた紙をあとでここに集合、とホークアイさんに渡した。
私たちは一応変装をしていくことになった。
ホークアイさんはレンズを外したフェリー曹長のスペア眼鏡を。私は多少視界は悪くなるが眼鏡を外した。
その時ホークアイさんに眼鏡外した方が可愛いわよ、と言われ照れてしまったのは仕方がないだろう。
私は人から容姿を褒められることがあまりなかったのだ。両親が私を箱入り娘として育てたためである。
出ていく間際にホークアイさんが現場に出てくるなとマスタングさんに釘をさす。マスタングさんもバツが悪そうに了承した。
高級車に乗り込み、憲兵たちの動向を横目にサン・ルイ通りを目指す。
憲兵たちの動きから鑑みるにエルリック兄弟は汽車庫のあたりで闘っているみたいだ。あの傷の男相手にここまで長引かせるなんて。素直に賞賛しか湧いてこない。それと同時に生きててよかったという安心も湧いてくる。
狭く入り組んだ道を抜け、激しい音が聞こえる方向を目指す。
抜けて開けた場所に出た。あ、傷の男がいる。と、横から発砲音がした。弾は傷の男の左太ももに命中する。横を見るとホークアイさんが銃を構えていた。
そこにワイヤーに縛られた肉玉を全身で抱えているリン君が近づいてきた。彼はいつも思いがけないところで会うのはなんでだろう。
リン君は肉玉を車に載せた。車のサスペンションが大きく軋む。よく見るとそれはいつかの樽男だった。それがワイヤーに肉が食いこむほど縛られている。
それを確認したホークアイさんは正体をバラしそうになったエドワード君に口止めをして車を発進させた。
途中リン君がランファンさんが瀕死でいる、と回収を求めた。一度は空き家に向けた車をリン君のいう場所に方向を変える。
その道すがら大総統とすれ違う。目が合うが、直ぐに逸らした。一瞬だったし眼鏡も外しているから大丈夫なはずだよね。
空き家は中央からかなり離れた森閑な場所にあった。人造人間はとりあえず納屋に転がしておいた。
そして、空き家の一室にあ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ