NO,66
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ど何かが降ってくるところだった。そしてそれは私よりやや離れた場所に落ちる。
「………のバカ!!何で焼豚になってんだよ!!」
落ちてきたのは二人の人だった。こちらにはまだ気づいていないようだ。
あの高さから落ちてきたのに何で無事なんだろうと思いつつも話しかけようとする。が、私の目の前で信じられないことが起きた。
ひょろりとしたおそらく少年が、白い犬に変わったのだ。
「なっ!?」
そのまま犬は走り去ろうとするが、その犬の前に鎧仮面が現れた。あれはリン君のおつきのランファンさんだ。なんでここに?
「姿を変えても無駄ダ」
クナイを構えるランファンさん。
さらにそこにアルフォンス君とリン君も現れる。それに犬は焦ったような顔をする。そんな犬の顔にランファンさんのクナイが叩き込まれた。犬は呻き声を漏らしながら元の人の姿になる。
「!!??」
もう何が何だかわからない。あれは何なの?人?犬?それとも別の何か?
それはアルフォンス君たちも同様なようで驚きの声をあげていた。
四つん這いの少年になったそれは恨めしげな声をあげた。
「このっ… ブッ…殺… 潰してやるぞ!!」
そこにリン君が身を乗り出す。
「? こちらさん変わった中身してるネ」
「……………この次から次へと始末しなきゃならない奴が増えやがって…」
殺人宣言をした彼の後ろで落てきたもう一人がふっかーつ、と勢い良く起き上がる。それは転がせば転がっていくのでは、と思うほどの樽のような体型をしている。
ピクリとも動かないから死んだとばかりに思っていたのに。
それが細身の男にエンヴィー、と話しかける。
「こいつら食べていいの?」
「よっしゃ行け!食え!丸かじれ!」
細身の男の合図でリン君とランファンさんに迫り来る樽男。しかし二人はたじろぐどころかランファンさんの話からそれが不老不死へと繋がると分かり、むしろ果敢に挑んでいった。この時の二人の目は目の前に金銀財宝があらんばかりの輝きだった。
一方のアルフォンス君は何を思ったか、どこかに向かって走り出してしまう。
「んー!…… 待ってアルフォンス君!」
どちらに行くか少し迷ったが結局アルフォンス君の方へ行くことにした。アルフォンス君は大柄で足が長いから追いつくのが少し大変だった。
「ソフィアさん! 何でここに?」
「私にも分からないの! マスタングさんに無理矢理連れてこられたから!何がどうなってるの!?」
「ごめん、今は時間がないから大佐から説明してもらって!」
「…………」
納得は出来ないが黙ろう。確かに今は時間がなさそうだ。
塔の前に戻るとちょうどマスタングさんが車に乗り込むところだった。そばにはファルマン准尉と覆面の男が
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