暁 〜小説投稿サイト〜
霹靂の錬金術師
CENTRAL
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
ン君は私と合う前にエドワード君とちょっとやらかしちゃったそうだ。本当にエドワード君は行く先々で騒動を起こすなぁ。
その騒動のせいでエドワード君の機械鎧を直すのに大幅に時間がかかってしまった。なにせ、二の腕あたりから取れていたから。使える部分は使いつつも直したとはいえ大変な作業だったに違いない。ウィンリィさんも苦労人だ。エドワード君大切にしてあげるんだよ。
そして機械鎧が治りしだい、セントラル行きの汽車の切符を買った。
四人座りのコンパートメントに細身の私とウィンリィさんと小柄なエドワード君が座る。その向かいにリン君とアルフォンス君。
その車中、エドワード君とリン君のあいだでまたひと悶着あった。もうすぐ十六歳のエドワード君と十五歳のリン君の身長がリン君の方が高かったのだ。結局エドワード君がリン君をフケ顔と逃げて一応の決着をみた。
この二人何か因縁でもあるのだろうか。



セントラル駅に着いた。途端にリン君が居なくなるというハプニングが起こったが。
エドワード君はせいせいしたとさっさと行ってしまった。ひどいな、と思いつつも何も言わずにエドワード君に着いていく私も大概か。
久々のセントラルの人の多さに若干驚きつつもヒューズさんの居る軍法会議所に向かう。
なぜ私も向かうのかと言うと、ヒューズさんにはイシュヴァールの際、大いに助けられたからだ。あの結末の見えきったひどい戦いの中で折れずにいれたのはヒューズさんが支えてくれたのが大きい。私にとっては恩人だった。
軍法会議所に行くと思いがけない人物と会った。ホークアイさんだ。彼女は確かマスタングさんの右腕で東方司令部に勤務していたはずだ。

「ホークアイさん、お久しぶりです」

「ソフィアちゃん。久しぶりね。あら隣の…」

「あ!あの時のお姉さん!」

そして何故かホークアイさんと仲の良いウィンリィさんも交えて三人で軽く歓談をする。
ホークアイさんともイシュヴァールの時に知り合った。そこからはたまに食事なんかをする仲だ。
そんな時一台の車が止まり、中からマスタングさんが降りてきた。明らかに嫌そうな顔をするエドワード君。敵が多そうな人生だ。
マスタングさんは先日、中央勤務になったそうだ。そして中央に腹心の部下を連れてきていて、その一人がホークアイさんとのこと。
簡単な挨拶が済んだあと、エドワード君がヒューズさんについて聞いた。

「ヒューズ中佐に挨拶しに行こうと思ってんだ。中佐元気?」

やや間があってから、マスタングさんが。

「ーーーいない」

予想外の答えに驚く。ヒューズさんはいつでも元気な人だ。だから当然、元気にしていると言う答えを予想していた。いや親友のマスタングさんなら少々屈折した答えでも返ってくると思っていた。
それがいない、とはどういう意
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ