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天使舞う、この世界
NO.15 無色無番号
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さには勝てない!

「黒歌、貴女の方が色々と母性あるんじゃないの?」

「そんな胸ガン見して言われてもにゃあ・・・・・・」

うるせぇ。母性の塊をぶら下げてるクセに。

「それ以前に、レイナーレって私より年ue「黒歌。女性に年の話は禁句だって知らないのか?」レイナーレだから大丈夫にゃ、問題ない」

「ン・・・・・・ンン!?」

それはどういう意味だ。確かに俺は二天龍が暴れる前から生きてるし、悪意を持って年の話をしなければ無闇矢鱈に怒る気もないが。

「大丈夫、レイナーレ、外見は若い」

・・・・・・反応に困るなぁ・・・・・・。悪意は無いんだろうけど。

「あ、レイナーレさん、お帰りなさい」

おっと、忘れてた。

「ただいま、ルフェイ」

「ただいまにゃ」

「ん、ただいま」

「ンンン!?」

帰ってきたらただいまだよね。

「あの、レイナーレさん」

「ん?どうしたの?ルフェイ」

「ンー!ンーー!!」

俺の横には光を無理矢理物質化した包帯でグルグル巻きにされ、同じ包帯で猿轡を噛ませられている一人の女性が。

「その横で簀巻きになっている人は?」

「オルレアンの聖女」

「・・・・・・」

「ルフェイ、あんまり考えると泥沼に嵌まるにゃ」

「そうですね・・・・・・」

解せぬ。


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「さてと、この聖女の処遇だけど」

「ンー!」

「猿轡くらいはずしてあげたらどうかにゃ?」

「あの、大丈夫ですか?ジャンヌさん」

まあ黒歌の言うことも一理あるか。猿轡くらいははずそう。

「プハッ!何なんですか!?あなたたちは!?」

「天使」

「それは分かりますよ!」

なにと聞かれたから答えたのに。

「あなたたちはなんの目的でこんなことをしたの!?」

「三行にまとめたら、
貴女に私と同じような力がある、
あわよくばこちらに引き込みたい、
・・・・・・三つ目が思い付かない」

「何無駄なことしてるのかにゃあ?簡単に言ってしまえば拉致同然のスカウトにゃ」

「すいません、ジャンヌさん」

黒歌、説明ありがとう。手間が省けた。

「まあ、そういうことよ。貴女の中に『霊結晶(セフィラ)』が見えたから拉致(スカウト)したの」

「・・・・・・何か色々おかしいような気がしたけど、とりあえず状況把握できたわ。私にそこの天使が言う『霊結晶(セフィラ)』とやらがあったから、私を拐ったと。・・・・・・一つ聞くけど、貴女天使よ
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