第十一話***『マスター』とか……
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んか一気に魔力を上げられる方法はないかなぁ」
ハッピーが首をかしげた。
妖精の尻尾
魔力を底上げする術を探し、ポーリュシカの所へ行ったナツ達を除き、ギルドの構成員ほとんど全てが妖精の尻尾に集まっていた。
皆の前で正装したマカロフが、自分は歳をとった事、そろそろ後任を育ててゆきたいことを話す。
「……という訳でワシは引退を決意した。これより次期マスターを紹介する」
この言葉で、ギルドがざわざわとし、
「本気なの?」
とカナが呟く。
「待ってくれ、まだ心の準備が……」
と、マカオが襟を直し、ワカバが
「オマエじゃねーだろ」
とツッコミをいれた。
「五代目妖精の尻尾マスター…
ギルダーツ・クライヴ!!!!」
真面目な顔でマカロフが指し示した場所では、これもまた真面目な顔をしたギルダーツ……
ではなく、笑顔のミラジェーンが手を振っていた。
「!!?」
ギルドの皆が無言に驚く。
「まさか、マスターのドッキリ……」
とクウヤが呟き、ギルドの皆が「ああ、なるほど!」という表情をする。
「んなわけあるかぃ!ギルダーツはどうしたぁ!?」
とマカロフが叫び、ミラが手紙を差し出した。
「置き手紙がありました」
「何!!?」
マカロフは封を破った。
手紙の表面にギルダーツの思念体が浮かび上がり、手紙を朗読する。
『マスター……それにギルドのみんなへ……
『マスター』……とか悪ィがガラじゃねえ』
「んなっ!!!!」
「あははははっ!」
マカロフの叫びとギルドメンバーの笑い声が響いた。
『まあ…けど……せっかくだから五代目としての仕事を二つだけしておくとする。
一つ……ラクサスを妖精の尻尾の一員と認める』
「…………」
手紙の朗読を聞き、ラクサスが驚き、目を見開いた。
「勝手な事をーーーーっ!!!!」
とマカロフが叫び、ラクサスは
「オッサン…」
と呟く。
「よかったなラクサス!!!」
「これで雷人衆完全復活ね!!!」
「ギルダーツあんたって人は……」
雷人衆の三人が喜びの声を上げ、
「オレは…その……」
とラクサスは顔を赤く染め、決まり悪そうな顔を作った。
「ぬうう……五代目がそう言うならば従うまでよ」
後ろを向いたマカロフに、恐らく一番喜んでいるだろうと予想したリサーナは
「くすっ」
素直じゃないな、と笑みを漏らした。
『二つ……マカロフ・ドレアー氏を六代目妖精の尻尾マスタ
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