マブラヴ
0838話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
をバージョンアップさせてきたのが最大の理由なので、ここでイルメヤを挙げるのは多少違うかもしれないが。
ともあれ、メギロートにしろイルメヤにしろ、光線級からのレーザーを長時間連続して、それも同一ヶ所に浴び続けない限りはそれ程問題は無いと思われる。
そして、高性能な戦闘用AIがそんな一ヶ所にただじっとしている筈も無く……
「そうでしょうね。少なくてもマブラヴ世界から提供されたデータを見る限りでは、光線級にシャドウミラーの機体が撃墜されるような心配はしなくてもいいと思うわ。それだけの機体に仕上がっているのは技術班の代表として保証しましょう」
「って事で、取りあえずシロガネで移動するのに光線級の心配をする必要は無い」
「……ねぇ、飛んでいくのはシロガネの……より正確にはシャドウミラーの力を見せつけるのが最大の理由なのよね?」
俺やレモンの話を聞いていたシェリルが、ポツリとそう呟く。
その問い掛けにその場にいる全員が頷くのを見たシェリルは、そのまま紅茶の入ったカップを触りながら言葉を続ける。
「なら、システムXNは? 確かに光線級とかいうBETAがいる中を飛んでいくのは色々とマブラヴ世界の人達に対する威嚇にはなるでしょうけど、それを言うのならシステムXNで転移して突然国連本部にシロガネが姿を現すのも、同じくらいに向こうに対する牽制になるんじゃない?」
「……なるほど。確かに転移という手段は間違いなくこの世界には無い技術だ。それを考えれば、シェリルの手段も十分に検討してもいいと思うが。……どうだ?」
コーネリアの言葉は事実だ。確かにこの世界に転移という技術が無い以上は、その手も有効だろう。……いや、有効過ぎると言うべきか?
そのまま数秒程考え、首を横に振る。
「空を飛ぶというのはこの世界でも普通に可能な事だ。それを殆どやっていないのは、あくまでも光線級が理由だ。だが、俺達が敢えてそれを行う事で、こちらの戦力の高さを向こうに印象づける事が出来る。BETA最大の脅威でもある光線級も俺達の敵ではない、とな。だが、転移は向こうにしても完全に理解は不可能だろう。それを見せてしまうと、色々と厄介な事態になりかねない」
「……そういうものかしら?」
俺の言葉に、いまいち理解出来ないといった様子でシェリルが首を傾げる。
この辺はフォールドを日常的に使っていたマクロス世界の出身故だろう。
もっとも、フォールドは正確には転移の類ではないんだが。
「恐らくだがな。それにこっちが転移を使えると分からなければ、いざという時……それこそ可能性は非常に少ないが、国連総会に出て行った俺達をこの世界の総戦力でもって捕らえようとした時とかに、システムXNでその場を離脱する事も出来る」
まぁ、実際にそんな自体になったら転
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ