マブラヴ
0838話
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キーを飲み込んでから告げるが、レモンはその桃色の髪を掻き上げながら口を開く。
「さて、その辺の事情まではちょっと分からないわね。オーストラリアからの報告でこっちを全面的に信じた……という事はまず無いと思うけど。考えられる可能性としては、結局こっちは一国家でしかないと判断して、このマブラヴ世界の戦力をニューヨークに集めて私達を威圧するというはあるかもしれないわ。それだけの戦力を集めておけば、私達が妙な考えを持っていてもどうにでもなる……ってね」
「ふんっ、舐められたものだ。あの戦術機とかいうリオン以下の機体が何機集まったところで、私達がどうこうされる筈が無い」
レモンの言葉にコーネリアが不愉快そうに鼻を鳴らす。
「で、結局どうするの? 大人しく向こうの言いなりになる? ……アクセルがそんな殊勝な訳がないか」
シェリルの言葉に、小さく肩を竦めてから口を開く。
「確かに向こうの思惑通りになってやるのは色々と面白くは無いが、逆にその通りに行動してやって向こうの度肝を抜いてやるのはありだろうな。……ニヴルヘイムは……いや、ここで奥の手まで見せるのは面白くないか。そもそも、あの大きさだと地上に着地させるのも出来ないし、無意味に向こうの恐怖心を煽るだけだ。となると、シロガネか」
「……なるほど。確かにこの世界にある大きな航空機と言えば輸送機だけだし、再突入型駆逐艦にしても基本的に非武装で移動や輸送用だものね」
シロガネの艦長でもあるマリューが納得したといったように頷く。
「そうだ。しかも再突入型駆逐艦のように宇宙から降下するのではなく、空中を移動して進む。そうなれば勿論光線級に狙わる可能性は……普通の光線級は問題無いが、重光線級の場合は射程距離内か」
重光線級の単純射程距離が1000kmを超える以上、ユーラシア大陸からオーストラリアは十分射撃は可能だろう。だが、地球の形を考えると……さて、どうだろうな。
「まあ、もし射撃を受けたとしてもBETAの情報を見る限りではEフィールドを突破するのも無理だろうから、気にする必要は無いか」
正直な話、メギロートとイルメヤ以外のバリア関係を装備している機体であれば、光線級や重光線級のレーザーの直撃を受けたところで基本的には全く被害は無い筈だ。
そしてメギロートやイルメヤにしても、その装甲はシャドウのように厚くないにしろ、装甲材の関係で初期のメギロートやイルメヤよりも大分上昇している。それこそ、シャドウではなく普通のゲシュペンストに比べると多少落ちるといった程度までに。
ノーマルのメギロートやイルメヤとゲシュペンストの装甲にかなりの差があった事を思えば、どれだけその2機種の性能が上がっているのかがよく分かるだろう。
……まぁ、性能向上についてはメギロート
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