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βテストを延々とやらされ、武術…主に剣に関するデータを取られた日々をぶっ飛ばした。
そして今日、ソードアート・オンラインが正式に発売されることになる。
βテストに貢献した1000人のプレイヤーは、自宅に必ず届くようになっており、
現在テレビでやっているように発売3日前から並ぶなどと言う愚行は犯さなくてすむ状況を約束されている。
そんな中、やはりと言うのか俺の所にもナーヴギアと専用のソフトが届き、
地べたに置いてにらめっこをしている。
理由は簡単だ。
自らデスゲームに挑むのかと言うことである。
ほかって置いても隣の家の和人がクリアしてくれることは目に見えているのだ。
「むぅ…」
悩み続けること30分。
現在の時刻は12時30分。
サービス開始まであと30分だ。
「拳ちゃーん!和人君来てるわよー!」
「…何故来た主人公…」
自室で大人しくサービス開始待ってろよ…。
等と思っている間に和人は部屋に上がってくる。
「拳士、サービス開始まで後24分18秒だぞ!」
「詳しいよ…どんだけ楽しみなんだよ」
「それより!拳士の所にも届いたんだろ?一緒に行こうぜ!」
それができたら苦労しねんだよ…。
下手したら死ぬっつーのにわざわざ逝かなきゃならん理由が分からん。
こうなったら…
「俺、剣よりも拳で闘う方が好きなんだよね。
この世界に行くのって何か気が進まないんだが」
「でもお前、βテストの時体術スキルでやってたじゃん」
「はっはっは。
なぁにを言っとるかねキリト君。
僕ぁそんなスキルは知らないなぁ」
「ふーん…そうか…」
お、諦めたか?
俺は静かに、そしてゆっくりと立ち上がる和人を横目に『勝った!大三部完!』と心の中でほくそえんだ。
「円さーん!拳士がSAOやらないってー!」
「まてこらぁ!?」
ズドドドドドド…と走る音がここへと向かって来ている。
「和人貴様!俺に死ね(二重の意味で)と申すか!」
「…ドヤッ」
”ガチャ…”
不意に開くドア。
そこから除く青白い顔を除かせる……母…親ぁ!?
「ひぃぃ!?」
「拳ちゃん…?」
腰辺りまで届く髪を顔を隠すように垂らして俺に滲み寄る母さん。
「行くよやるよやりますよぉ!
やるから来ないでお願いしますぅ!!」
俺は素早くナーヴギアを頭にセットし、ベッドに寝転がった。
「よし!俺も!」
和人は直ぐ様走りだし、家へと帰っていく。
おのれ和人…向こうにいったら真っ先に決闘申し込んでやる!
「…あと26秒か…」
結局行くことになるんだな…。
母さんの説得なんて問題外だったし
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