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インフィニット・ストラトス大和の戦い
第二章天使と竜の輪舞
40話
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右手を挙げて頂戴」

言葉は通じるようなので右手を上げる

「あら、通じていた――あんた達何者?」

達……狙撃から判断できたのだろうな

「俺のコードネームは刹那・F・セイエイ。あなたは?」

「私は、ゾーラよ――それであなたはここで何をしているのかしら?」

「ここで?誰か人を探していたんだ」

「人を…あなた、どこから来たのかしら?」

「さっきの歪みに飛ばされてきたと行った方がいいかな」

「歪み――まさか、次元震動で来たってことかしら?」


「すまん、そこいら辺さっぱりわからない」

「うーん…困ったわねぇ――」

そんな中

『隊長、一旦、アルゼナルに連れて帰るというのはどうでしょうか?』

「そうだね、そうしようか」

なにやら、言葉を交わすゾーラ。それから、回線コードを交換すると、彼女と通信がつながった。

『あんた、燃料はあるかい?』

「問題ない」

『とりあえずついてきな、私たちの基地に案内するよ――』

「その前に仲間と合流する」

姉さんと簪と合流し彼女の機体に先導され、飛んでいくのであった。






絶海の真ん中にその基地はあった

『ここが、私たちの基地――あるいは生きる唯一のところであるアルゼナルだよ』

「アルゼナル――」

通信越しの誘導に従い、滑走路のようなところに着地する。

へぇ〜意外としっかりしているのだな。


「改めて第一中隊、中隊長のゾーラです。後ろのはアンジュとミランダとココ、貴方方が助けた新兵です」
 
三人のうち、黒髪の方……ミランダと俺達より年下のココはペコリと頭を下げる。金髪のアンジュという少女はこちらを見つめるだけで、ゾーラは呆れている。

「アンジュ、アンタはありがとうとか言えないのか?」

「……」

 アンジュは何も言わず、ゾーラの方を睨むとそのまま立ち去ってしまう。

「まったく、これだから元皇女様は……」

「皇女?」

 俺は彼女の言葉に疑問を覚える。

「ミスルギ皇国元王位継承権第三皇女、アンジュ。それがアイツさ」

「そんな人が何で……」

「ノーマだからさ」

「なんだそれは?」

「その事は司令官殿に聞いてください。……というより今その人が来ましたが」
 
そう言って彼女の後ろを見ると、長い黒髪を一つに纏め、右手は黒い義手のようなものを着けた女性が歩いてくる。その後ろからまるで秘書官のような感じの女性が追随してくる。

「君が刹那・F・セイエイ君とその仲間達か」

「あぁ、失礼ですがあなたは?」

「失礼、私はここの総司令のジルだ、よろしく」

「よろしくお願いします、早速ですけどこちら
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