第二章天使と竜の輪舞
40話
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右手を挙げて頂戴」
言葉は通じるようなので右手を上げる
「あら、通じていた――あんた達何者?」
達……狙撃から判断できたのだろうな
「俺のコードネームは刹那・F・セイエイ。あなたは?」
「私は、ゾーラよ――それであなたはここで何をしているのかしら?」
「ここで?誰か人を探していたんだ」
「人を…あなた、どこから来たのかしら?」
「さっきの歪みに飛ばされてきたと行った方がいいかな」
「歪み――まさか、次元震動で来たってことかしら?」
「すまん、そこいら辺さっぱりわからない」
「うーん…困ったわねぇ――」
そんな中
『隊長、一旦、アルゼナルに連れて帰るというのはどうでしょうか?』
「そうだね、そうしようか」
なにやら、言葉を交わすゾーラ。それから、回線コードを交換すると、彼女と通信がつながった。
『あんた、燃料はあるかい?』
「問題ない」
『とりあえずついてきな、私たちの基地に案内するよ――』
「その前に仲間と合流する」
姉さんと簪と合流し彼女の機体に先導され、飛んでいくのであった。
◇
絶海の真ん中にその基地はあった
『ここが、私たちの基地――あるいは生きる唯一のところであるアルゼナルだよ』
「アルゼナル――」
通信越しの誘導に従い、滑走路のようなところに着地する。
へぇ〜意外としっかりしているのだな。
「改めて第一中隊、中隊長のゾーラです。後ろのはアンジュとミランダとココ、貴方方が助けた新兵です」
三人のうち、黒髪の方……ミランダと俺達より年下のココはペコリと頭を下げる。金髪のアンジュという少女はこちらを見つめるだけで、ゾーラは呆れている。
「アンジュ、アンタはありがとうとか言えないのか?」
「……」
アンジュは何も言わず、ゾーラの方を睨むとそのまま立ち去ってしまう。
「まったく、これだから元皇女様は……」
「皇女?」
俺は彼女の言葉に疑問を覚える。
「ミスルギ皇国元王位継承権第三皇女、アンジュ。それがアイツさ」
「そんな人が何で……」
「ノーマだからさ」
「なんだそれは?」
「その事は司令官殿に聞いてください。……というより今その人が来ましたが」
そう言って彼女の後ろを見ると、長い黒髪を一つに纏め、右手は黒い義手のようなものを着けた女性が歩いてくる。その後ろからまるで秘書官のような感じの女性が追随してくる。
「君が刹那・F・セイエイ君とその仲間達か」
「あぁ、失礼ですがあなたは?」
「失礼、私はここの総司令のジルだ、よろしく」
「よろしくお願いします、早速ですけどこちら
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