責任問題
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ポピーが困惑しながら父へ解決手段を尋ねてみる。
「末端への移動手段を考えるのではなく、その場での保存手段を考えれば良かったんだよ。確かに民は少しでも早い流通手段を求めてくるだろうけど、全てを王国家で行う必要はないんだ」
「ど、どういう事ですか?リュカは国民が求める事を無視するつもりだったんですか?」
プサンもリュカの考えが気になり、やっと目を合わせて会話をしてくれた。
「これだから『神』とか呼ばれている連中は馬鹿なんだよ!」
「ぐっ…」
「国という物を造るのには、リーダとなる国王と、その下で働く国民との連携が必要不可欠なんだ。つまり、国王だけが頑張って国造りを行っても、国民にその意思が芽生えなければ、何れ国は崩壊する…だから、ある程度の道は築いても、その先は国民に任せる事も必要なんだ」
つまりリュカは、末端への輸送手段は国営事業ではなく、民営事業として展開させる予定だったのだ。
「全てを国営化したって国は衰退して行く…半分以上を民営化する事で、国民同士が切磋琢磨して成長して行くんだ。国家はそのサポートを行うだけで、全てを我が物にしてはいけない。…何でソレが解んねーんだこの馬鹿神は!?」
「し、しかし…ポピーさんに頼まれて…その…」
「ふざけるなよ…俺の娘に罪を被せるのか!?お前が神として、人間の事を深く理解していれば今回の件は防げたんだろうが!お前は人間の事を知らなすぎる…人間を知らず、身勝手な振る舞いをするのが神というのならば、お前は正に神様だ!」
「うっ…も、申し訳ありません…で、では今回の技術は返却という事でよろ「このバ〜カ!出来る訳ねーだろ、そんな事!」
城内にリュカの怒号が響き渡る。
「人間って言うのは、一度でも便利な事に馴染んでしまうと、過去の不便には戻る事が出来ないんだよ!もう国内で出回っているんだろ!?」
「はい…大至急で配備しましたから…」
問われて即座に答えたのはオジロン。
普段はリュカに説教している立場なのだが、彼の怒りは恐ろしく直立不動で即答する。
「だったら回収できるわけねーだろが!そんなことしたら暴動が起きかねないぞ!解ってて言ってるのか馬鹿!」
「で、では…どうすれば…」
「今更技術は返せない…だから未来において戦争利用などを防止するよう、今の内から子供達に教育して行かねばなるまい………義務教育がこういう風に役立つとはねぇ…流石は日本だ!」
腕を組み頭の中で未来図を作成するリュカ…殆ど無意識の独り言のつもりだ。
「日本…?それは何ですかリュカ?」
「ん!…あぁ、お前は気にするな!それよりも、今回の賠償を払ってもらうぞ!」
「え!?技術を提供した上に賠償を迫るんですか?」
「当たり前だ馬鹿!余計な事をしたんだか
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