空白期 第19話 「ユーリとお出かけ その1」
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めて言っているわけではないが、言い慣れていないこともあって口にしていて恥ずかしくなってしまった。どんな返事が来るかと不安になっていると、ユーリは何度か瞬きした後、にこりと笑った。
「お気遣いありがとうございます。じゃあ今日1日、わたしの騎士(ナイト)をお願いしますね」
笑ってくれたことに安堵したが、一方で予想以上の期待までされてしまっている気がした。騎士という言葉に特別な意味はないとは思うが……いや、ごちゃごちゃ考えずにユーリを楽しませることだけを考えよう。そう思った俺は、ユーリに手を差し出しながら返事をする。
「精一杯努力するよ」
「はい。……あっ、流れ的に今の場面は『姫、お手をどうぞ』とかじゃないんですか?」
「あのさ……そこまで求めないでもらえると助かるかな」
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