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転生赤龍帝のマフィアな生活
三十七話:戦争勃発!?
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いパパなんて―――大嫌い!!」



―――バキーンッ!!



黄金の鎧があっという間に砕けていきその中から
真っ白になったアザゼルが現れヘタリと地面に崩れ落ちた。
………どれだけショック受けてんだ?

「ほら、パパがちゃんと僕のお話を聞いてくれたら許してあげるから」
「ほ、本当か!? 分かった、ちゃんと話を聞くからパパを嫌いにならないでくれ!」
「それじゃあ、一緒に帰ろ?」
「ああ、分かった」
「それじゃあ、またね、イッセー君」

そう言って、泣きつくアザゼルをなだめながらこちらを振り返ることもなく
帰っていくヴァーリとアザゼル……結局、何だったんだ?
それにガキって何のことだ―――はっ!?
……まさかあの野郎『子作り爆弾』のことを勘違いしやがったのか?
たくっ……とんだ傍迷惑だったな……くそがっ!
このイライラ誰にぶつけてやろうか……。






「私はスリーカードにゃ!」

「……ノーペアです」

「残念…私はフルハウス」

「また、クロームちゃんの勝ちですね。凄いです!」

「皆さん、クッキーを焼いたのですがいかがですか?」

家に帰るとリビングでわいわいがやがやと女性達が遊んでいた。
ポーカーに興じるクロームと塔城小猫と着物を着崩したスタイルの良い女。
その様子をちょこんと椅子に座って眺めているアーシア。
そして、クッキーを全員に配るユニ。
イリナは風紀委員の仕事でまだ家に帰っていねえんだろうな。

俺はその和やかな雰囲気を邪魔することなく自室に向かう―――あ?
………待て、居てはいけない奴がいなかったか?
再び、目を戻して確認する。
そこで、ユニに気づかれる。

「お帰りなさい、一誠さん」
「あ、お帰り、お兄ちゃん」
「お帰りなさいです、イッセーさん」
「……お帰りなさいです」
「お帰りにゃ」

やっぱり、最後の一人がいてはいけねえ奴だ……
なんでこんなとこにいんだ?

「おい、何の用だ? ……カス猫」
「にゃはははは! 私の事を覚えてて嬉しいにゃ……その呼び方はどうかと思うけど」
「答えろ!」

手の平に憤怒の炎を灯して脅すように低い声を出して以前、
カスマフィアの殲滅の時に会った、カス猫―――黒歌に向ける。

「ただ単に用事で来たついでに妹の友達の家に一緒に遊びに来ただけにゃ。だから別に危害を加える気なんかないにゃ」
「妹だ?」

特に怯える様子も無く、のほほんとした感じにそう返して来るカス猫。
妹ってことは……この中で該当する人物は塔城小猫だけだな。
ちらりと塔城小猫の方を見て確認する……するとコクンと小さく頷いたので
手を降ろして炎を消す。
どうやら、本当に塔城小猫についてきただけらしいな
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