第25話 中国を舞う鷹
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〜〜〜いッ!!」
中国のとある村の中での結婚式は大成功だった。
**********
「あ〜〜〜〜ん」
マリーは口を大きく開けた。
パクッ
「うわぁ〜〜〜〜、おいしーーーーーッ!!」
マリーが頬に手を当てて叫んだ。
「ロシア料理と中国料理しかできなかったけどね」
レイラは自分の作った料理を口にしながら言った。
「クレアさんの方がスゴイのよ?ウチのレシピを全部読んですぐに覚えちゃうし
さらにアレンジまで加えちゃうんだから。しかも美味し‥‥‥‥‥‥‥‥あ」
マリーが悲しそうな顔をしてうつむいた。
「‥‥‥‥‥‥クレアおばさんは元気にしてるの?」
マリーはうつむいたままレイラに訊いた。
「え、えぇ、元気にしてるわよ」
レイラは彼女の元気を取り戻すために少し無理をした笑顔で言った。
「‥‥‥‥‥‥‥‥嘘でしょ?」
『ギクッ!!』
レイラは焦った。なぜ嘘と分かったのだろうか?
「レイラさん、嘘つくとまばたきの回数が多くなるの」
ロシアで一番彼女になついていたマリーに
レイラの癖は、すでにばれているのだろう。
「クレアおばさんは元気なの?」
マリーは心配そうな顔でレイラを見た。
『‥‥‥‥‥‥このまま隠すのは少し無理そうね』
レイラは少しため息をついた後、マリーの耳元に寄った。
「実はね――――――――――」
レイラはマリーにちょっとした“秘密”を話した。
「やっぱりうめぇなぁ、レイラさんの料理」
アスラは食べながら言った。
「ん、どうしたんだ?マリちゃん。ニコニコして」
マリーは満面の笑みでアスラに教えた。
「クレアおばさん元気なんだって」
アスラも笑った。
「そっか、良かったなマリちゃん」
ホークアイが食べ物を両手に割り込んだ。
「クレアおばさんどうだって?」
マリーは少し悩んでいたが、すぐに言った。
「えっとね‥‥‥‥‥秘密!」
ホークアイは不快そうな顔をした。
「何だよーーーッ、教えてくれてもいいじゃんかよーーーーーーッ!」
ホークアイは駄々をこねた。レイラがマリーの肩を叩いて言った。
「絶対に秘密よ。本当はもう少し後にロシアで教える予定だったんだから」
マリーは大きくうなずいた。
「ちぇっ、なら仕方ないか‥‥‥‥‥」
ホークアイは不満そうだが諦めた。
そして、持っていた両手の料理を机の上に置いた。
「それより雨さん、豪さん」
ホークアイは2人に話しかけた。
彼の目つきはさっきまでとは明らかに違った。
「そろそろ教えてもらおうか。この村について」
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