第25話 中国を舞う鷹
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急に2人の顔が真っ赤になった。雨は両手で顔を覆っている。
「やっぱり‥‥‥‥‥‥チューするんですか?」
雨は指の間から豪を見た。
「やる。俺だって恥ずかしいけどな」
豪も顔が真っ赤になっていたが、覚悟を決めていた。
「誓いのキスを」
迅はもう一度言うことで、2人の前から後押しした。
「や、やるぞ‥‥‥‥‥‥‥」
「はっ、はい‥‥‥‥‥‥‥」
2人の顔が少しずつ近づいて行った。
「んん‥‥‥‥‥‥やっぱり恥ずかしいです!!」
かーーーーーッ!
雨の頭の先から煙が噴き出した。
「おいーッ!ここでやめたら俺もハズくなってできないだろうがーーッ!!」
豪も恥ずかしさで頭の先から煙が噴き出していた。
『‥‥‥‥‥‥‥‥‥仕方ないな』
トンッ
「キャッ!」
「えっ?」
迅の文字通りの後押しによってついに2人の唇が触れ合った。
「おめでとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」
パチパチパチパチパチパチパチパチ!!
全員は拍手をしながら歓声を上げた。
雨と豪はゆっくりと口を離した。
「こ、これで俺達‥‥‥‥‥‥‥夫婦になったんだな」
「私、今‥‥‥‥‥‥‥とっても幸せです?」
雨は涙を流しながら豪に強く抱きついた。
豪は雨の胸に深く埋もれてしまった。
「ムグッ、く、苦しい‥‥‥‥‥‥ッ!!」
「あ、ご、ごめんなさい!!」
雨はすぐに体を離した。豪は大きく呼吸をした。
彼女は少しだけかがんで豪と同じ目線になった。
「これでいいですか?」
雨は早速、豪に言われた通りにしていた。
豪はそれを見て、笑顔になった。
「あぁ、そう。それでいいんだ」
「豪さん!乾杯しよう!!乾杯!!」
アスラはコップを持ってはしゃいでいた。
「ほら、雨ちゃんも!!」
マリーは駆け寄って2人にコップを渡した。
二人はコップを受け取ると、前を見た。
そこではみんなが笑顔で2人を歓迎していた。
「なぁ、雨」
「え、何ですか?豪さん」
やや間を開けて豪がつぶやいた。
「友達っていいよな‥‥‥‥‥‥」
雨も大きくうなずいた。
「‥‥‥‥13年前は考えもしませんでしたね‥‥‥‥‥」
2人はあの事を思い出し、涙を流した。
「嬉しくても涙って出るもんだよな」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥そうですね」
雨は豪に少しだけ寄り添った。
「それでは、豪と雨の結婚を祝いましてぇ〜〜〜〜〜ッ」
迅は少しだけ溜めて叫んだ。
「乾杯ッ!!」
全員もそれに呼応した。
「乾ぱぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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