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元虐められっ子の学園生活
生き方の否定
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なった……んー違うな…やっぱりあれだ。
家族の有り難みに気付いたからだな」

「は?」

「いや、俺がじゃなくて川崎さんがだよ。
俺がさっき、心配の言葉を発したとき、一瞬だけ苦い顔しただろ?
それで確信した。だからさ、俺の所に来いよ」

「…………それ、プロポーズ?」

プロポーズ……?
『俺の所に来いよ』……///////!?

「ち、違っ!そうじゃなくて!
俺が働いてる店にって意味で!」

「ふふっ。良いよ分かった。
取り敢えず今日は最後までやるから」

お、おお。分かってくれた。
その代わりに何か恥をかいた気がするが…。

「顔赤いよ?」

「こ!これは!酒のせいだ!そうだそうに違いない!」

「そう言うことにしとく」

くっ!この先からかわれ続けるのか俺は!
何て日だ!






後日、川崎さんはバイトをやめた。
その後、夕方のバイト先に川崎さんを連れていき、店長と顔を会わせた瞬間に即採用をもらった。
その店長のテンションの高さに川崎さんが苦笑いだったことを記しておく。
雪ノ下は涼しい顔をしていたが、目を見たら悔しがっていることが分かった。
次の日の部活は空気が悪かったこともここに記す。














「ねぇ、アンタ鳴滝なんて言うの?」

バイト中、少し空いた川崎さんが厨房にいる俺に声をかけた。

「九十九だけど、どうかしたのか?」

「ふーん。なら今度で良いから料理教えてよ。
大志達に作ってやりたい」

おお!良い心がけだよ!良い案だよ!

「あぁ、良いぞ」

「ん、頼んだよ九十九」

「おう…………ん?今何て……」

今九十九って呼んだ?え?何で?

「さあね。ほら仕事しなよ」

「ちょ!ま!」

それ以降、川崎さんから九十九と呼ばれるようになった。
その後、大司と被るから沙紀で良いと言われ、お互いに下の名前で呼び合うこととなった。

また、店の人達からは何故か囃し立てられたのだが、理由がわからなかった。

そう言えば所見で怖がらなかったのって川崎……沙紀さんが初めてだな。
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