生き方の否定
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?」
「かけるか!…じゃなくて…そこって時給幾らくらい?
俺も働きたいんだけど…」
「――――――――――――――――。」
「そ、そうか、ありがと!」
そう言い残して駆け出す。
嘘?!はぁ!?安!何それ!
俺の夕方バイトの方が高いぞ!
値切られてんじゃないの!?
「と、兎に角第一段階は終了。
後は彼女を尾行してバイト先を突き止めるだけだ」
ストーカーじゃないよな?
ほら、俺のやってることって結果的に彼女のためになることでもあるんだし?
私情全開の変態共とは違うしさ?
「………ここ、か」
立派なビルであります。
しかし、またもや問題発生。
「……何故いるのか聞いてやるよ」
いざ入ろうとしたところで奉仕部メンバーが揃って出てきた。
「別に、私達でも動こうと思っただけよ」
「…お前の目からは『擬態』と『不快』、『対抗』が見られる。
大方、俺に言われたのが悔しくて自分達で先に解決してしまおうって魂胆だろ」
「おお、すげぇ」
正解、か。
この女はホントに哀れだな。
「この際はっきり言っておく。
人の生き方の否定は止めろ。見ていて不愉快極まりない」
「ならその否定することも私の生き方の1つなのだけど?」
「とんちなこと言ってんじゃねえよ。
…………もういい、じゃあな」
あの女は救いようがない。
元々救おうなどと考えてはいないが。
俺はそのままビルへと入り、川崎沙紀さんがバイトしている店へと入っていった。
「あんたもアイツ等のお仲間?
正直うんざりなんだけど、いい加減にしてくんない?」
カウンターに座って早々、川崎さんからお小言をもらった。
「仲間であることは否定しない。
取り敢えず『黒霧』ってあるか?」
「…あんた酒飲むの?」
「別に問題ないよ。あぁ、ロックでね」
無言で作業に取りかかる川崎さん。
……やっぱ綺麗だな…」
「は?な、何言ってんの?」
へ?声に出てたのか!?うわ!はずかし!
「す、すまん!
いや!そう思ったことは否定しないが、声に出したことに謝罪する!」
「べ、別にいいけど…気にしないし」
「重ねてすまん…」
俺の目の前にコトンとグラスが置かれ、芋焼酎『黒霧』が注がれる。
「あの…さ」
「あんたもバイト止めろとか言うの?」
……やっぱり否定したのかあの女。
「…何を言われたのか聞いても良いか?」
「別に…」
さて、聞いたことをまとめるとこうだ。
件の三人が入店。
↓
最初はシ
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