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元虐められっ子の学園生活
生き方の否定
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川崎沙紀、君も重役出勤かね?」

「………(ペコ」

「最近多いが…気を付けたまえよ?」

見た感想を言うのなら銀。
腰にブレザーを巻き付け、赤色の髪止めが銀色の髪と合わさり、際立っている。
そんな女生徒は無言で頭を下げ、自分の席であろう場所へ向かい、椅子を引いて座った。

「黒の…レース」

「バカじゃないの?」

どうやら比企谷は彼女のスカートを覗いたようだ。

「お前、その内大変な目に愛想だよな」

「…ほっとけ」

比企谷は立ち上がり、尻をはらって教室を出ていった。

「鳴滝、今日は御咎め無しとする。
以後気をつけたまえ」

「素直に時間がないとは言えないんですか?
そう言う遠回しなことしているから、婚期だの恋愛だのから逃げられるんじゃないですか?」

「そ、そうなのか!?」

急に俺の肩を掴み、息を荒げて問い詰めてくる平塚先生。
うん。正直怖い。

「ま、まぁ俺の解釈ですから参考に成れば…みたいな?」

「うむ…素直か…そうかそうか…」

何かぶつぶつと呟き、顎にてを添えながら教室を出ていく平塚先生。

「ああいう所も逃す理由の一つなのかねぇ?」

俺はその場に立ち尽くし、平塚先生が出ていった先を見つめるのだった。












放課後。
俺はいち速く自宅へ戻ろうと走った。
今日は近所の人達と今朝に取った野菜を分けあって、お疲れ様と言う会をすることになっている。

「………」

――――が、どうやら腰痛を拵えたようで、
会の取締役のお爺さんがダウンし病院へ直行。
後に残された俺達は、会を開く雰囲気ではないと感じとり、
各々解散となった。

「晩飯……どうしよ」

夕飯は会の席で食べることにしていたので、用意などされていたない。

「はぁ……外食か…」

余計な出費にはなるが致し方ないと踏み、近くにあるファミレスへと向かうのだった。





「…で、何が起きた」

ファミレスに到着し、中に入ったのは良かったのだが、そこで問題発生。
家族席に座っている何時ものメンバー+二人に戸塚。
その内の中学生の男子に威嚇を放つ比企谷に何故か呆れを見せる中学生の女子。
そしてその様子を理解できない様子の由比ヶ浜とこれまた呆れている雪ノ下。

「あ、ツクモン、やっはろー」

「おう…で、何があった」

「あー!貴方は!」

再度聞き直そうと問いかけた所、帰ってきたのは驚きの声だった。
見ると中学生の女子の方が俺を指差して驚いている。

「お兄ちゃんこの人だよ!ちょっと前に助けてくれた人!」

「何!?」

いきなり叫び出す中学生の女子。

「…話が読めん」

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